豚コレラの拡大阻止、明治三陸沖地震の再来襲で専門家の意見が大きく判断を狂わせる結果になった。野生イノシシによる豚コレラ汚染が8府県まで拡大し、渋っていたワクチン接種に踏み切ったし、東電福島第一原発事故での政府の「長期予測」の信頼性では東電の旧経営陣3人が無罪判決を受けた。
野生イノシシや車、人間の出入りが被害拡大に影響していることは確かで専門家にイノシシ対策について助言をあおったそうだ。その結果「積極的に対応すべき」という意見と「対策を取らなくても収束する」という専門家もいたそうだ。
ワクチン接種をしたくない農林水産省の役人は都合のいい「対策を取らなくても収束する」の助言に従ったようだ。いままでもそういうことで豚これらは一応収束していたように思えた。ところが今回は様子が違った。
東電旧経営陣3人に対する業務上過失致死傷罪では明治三陸沖地震の来襲における政府の「長期予測」への信頼性が重要なポイントになった。専門家の間では長期予測に異論を唱える者が公判で証言したようだ。
裁判官は異論もあるということで政府の長期予測の信頼性も否定し3人の「予見可能性」を否定し無罪判決につながった。
豚コレラは「対策を取らなくても収束する」と助言した専門家、、長期予測では信頼性なしと「異論」を唱えた専門家はいま、どう思っているのか。何事もなかったようにメデイアのインタビューに答えているのか。
思い出すのは「専門家の予測はサルより劣る」というタイトルの本を読んだことがある。経済問題でも専門家より素人の予測が当たっているのだ。
専門家に助言を求める官庁の担当者も「都合のいい意見」に拘ったら大きく判断を誤ることになる。
0 件のコメント:
コメントを投稿