2020年3月12日木曜日

東京五輪「1~2年延期」発言は、組織委が打ち上げたアドバルーンか

新型コロナウィルスの感染拡大の収束が見えてこない。春の高校野球など風物詩ともいえるイベントが中止になった。誰だって7月の東京オリンピック、パラリンピックの開催が大丈夫とは思っていないが、聖火リレーが始まる。

そんな時に組織委の理事の一人が海外で「コロナウィルスが世界的問題になっている。日本が大丈夫ならそれで開催できるわけではない。別なプランを考えなければいけない」と2年後の夏が一番可能性があり、2年後に延期を語ったというのだ。

それに対してIOCのバッハ会長、組織委の森会長が予定通りの開催する立場を崩していないと不快感を示した。発言した高橋理事に電話し抗議したら、高橋さんも「つい口が滑った」と誤ったという。

素直にこの経過を信じられるか。おそらく組織委内でも「延期論」が検討されているはずだ。

この辺で延期のアドバルーンを上げて世論の反応を見ているのではないか。先にIOCの理事が「開催の可否は5月末」と発言していたが、5月末までに世界の新型コロナウィルスの災禍が収まる気配はないし、だれも思ってはいないだろう。

アドバルーンは、今関係者間でチョクチョク見えだした「中止、延期」の意見を抑えるために挙げる場合もあるので、森さんや高橋さんの本音はわからないが政治家がよく使う手だ。

中止や延期になると利権者や関係者への影響は大きい。2年後の開催と言ってもそれまでの維持費もかかる。決して安くはない。誰が責任を持つのか。

IOCがWHOの判断も考慮し決めるだろうが、中国寄りのスタンスのWHOなんて今、誰が信じているか。

難しい決断を迫られる時期が迫っている。

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