28日の夕方、安倍総理の記者会見があるということで、少しは期待してテレビの中継を見たが、新しいことは見当たらず、29日の新聞報道で内容を確認した。
新型コロナウィルスに対する経済対策はリーマン時の57兆円を上回る、特措法改正で諮問委員会の意見を聞いて「緊急事態宣言」を出すことができるようになったが、「現状はギリギリのところで持ちこたえている」、経済政策は減税より即効性にあるもの、イベント中止による補償、薬剤の承認での治験プロセスの開始、自民党総裁、衆院任期は「一切頭にない」という内容だった。
新型コロナウィルスの感染者は増える一方、特措法改正で「緊急事態宣言」が出せる状態になり何時宣言されるかが注目される。28日は東京都の新たな感染者数が63人で1日の最多になったという。
小池都知事の言う「爆発的感染の重大局面」に近づいているように見えるが実態は永寿病院関係が半数で、経路不明の感染者は20人ぐらいだ。感染者数を重視すれば急増しているが感染経路不明な感染者は20人程度で急増はしていない。「持ちこたえている状態」か。
今週末の不要不急の外出自粛の結果は、2週間後に効果が分かるらしいが、クラスター感染、経路不明の感染を減らすには効果があるだろう。今の感染者数の増加は2週間前どうだったかによる。しっかり検証すべきだ。国民はバカではない。政府がしっかりした説明をすれば信じて行動するものだが、今の安倍政権が信用されているかどうかがカギだ。
記者会見で注目したのは、来年任期の来る自民党総裁、衆院の任期だが安倍総理は「一切頭にない」という。恐らく嘘だろう。国会や官邸で感染者が出ればどうするかは危機管理だ。水面下で検討しているはずだ。
自民党総裁選は自民党が決めればいいことだが、総裁イコール総理だ。どうしても衆院の任期が関係する。依然、緊急時一時的に衆議院の任期を延長することが検討されたことがあるがどうなった。参院もあるのだから任期延長は必要ないと思うが。
安倍総理のことだから何か奇策を打ってくるかもしれない。自民党も自分たちに都合のいいことなら議席数もあることだから無理押しして決まるだろう。
でも、総選挙をやってみたらどうか。今までのお祭り騒ぎのような選挙ではなく、静かに政策を訴える選挙をやったらどうか。
選挙運動はせず、候補者は「選挙公報」で政策を訴える。全候補者がそれぞれ好きなことを言っていては比較にならないので「総論」では決められた政策をどう見るか、「各論」で自分に特徴のある政策を訴える。テレビやCMも何回、何時間の時間制限で認める。選挙の投票は従来どおり投票所で投票する。
この方が、選挙にカネがかからず、選挙違反も公職選挙法、政治資金規正法違反も少なくなるのではないか。
新型コロナウィルス感染拡大は政治、経済面でシステムを見直すいい機会ではないか。
しして何時も記者会見は夕方、1時間弱の内容で数人の記者の質問を受け、「時間が来たので」と質問を振り切り帰宅していた。今回はどうかと首相動静を見たら、会見後何か打ち合わせを入れていたが、帰宅したようで、「本気でのやる気」に疑問だ。
こんな安倍内閣が選挙もせずに安易に継続することこそ、重大局面での悲劇である。
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