2020年3月9日月曜日

今日の新聞を読んで(347):アーミテージ氏曰く「トランプは予測不能症」、不安定なアメリカとどう付き合うか

親日家で知られるアーミテージさんは、昔、中東紛争の時に当時の橋本政権(?)に「ショー・ザ・フラッグ」と発言し「何をすればいいのか」と戸惑わせた人物だが、今回読売新聞2020.3.8の「地球を読む トランプ流安保」でトランプ大統領は「予測不能症」だという。

言われてみればピッタリの感がする。

今の米国の外交を見ると不確実な点が多く、同盟国であるドイツやフランスはトランプ大統領と距離を置くが、安倍総理だけはチャラチャラ付き合っている。

アメリカは今、トランプ大統領のせいで「予測不能な国」になっているのだ(同上)。

その予測不能な例として、北朝鮮の金委員長との関係、イランの核合意離脱後のスレイマニ司令官暗殺事件、習主席との米中貿易摩擦、パリ協定離脱などを挙げている。これらは同盟国にもリスクを伴うものだが十分に考えず、「ではどうするか」が欠けているので同盟国はトランプへの信頼を不可能にしている(同上)。

面白いデータも公表された。

「トランプ大統領が世界の問題を正しく行動していると信じているか」との設問にYESはたったの29%、プーチンより下だという。ドイツは13%、フランスは20%、カナダ28%だが日本は何故かない(同上)。

更に「指導者が交代すると信頼は増すか」との設問にYESが60%だった(同上)。アーミテージさんは以前のインタビューで「いつまでもトランプとは限らない。政策は変わることがある」と警告していた。

また、海外で展開する同盟国への駐留費負担問題でも言及している。友人を助けるためではなく、米国の国益のための手段であり同盟国を守るためではない。このままでは同盟関係を失すると指摘した(同上)。

日本にも5倍を要求している。今、「おもてなし予算」2000億円だから1兆円になろうとする。沖縄に駐留する海兵隊も、アメリカが海兵隊組織を維持するには沖縄に駐留することが予算的には一番安いのだ。その報告は以前にも出ているのだ。

アーミテージさんは最後に、日本のやり方について言及している。日米同盟は継続し、自前の能力を拡大しつつ他国との絆を築けという(同上)。

不安定なアメリカとどう付き合うか。一つのアドバイスだ。安倍総理に頼ってはいけない。


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