2020年3月26日木曜日

小池都知事「外出自粛」要請:「笛」吹けば「想定外」で「踊られる」か

小池都知事が「感染爆発の重大局面」に当たり「週末外出自粛」要請したが、都民は予想外のところで「踊る」結果になった。

26日、開店早々のスーパーに買い物に行くと、平日で通常では考えられないレジ前の長蛇の列にあった。トイレットペーパー、レトルト食品、乾物、インスタントなど保存のきく商品を籠に入れた買い物客でにぎわっているのだ。

「不要な買い物は控えろ」と言うがそうはいかないのだ。都民はオーバーシュート、ロックダウンのことを考えて生活防衛の買いだめを始めたようだ。スーパーに言わせれば、通常の買い物の情報を見て品揃えしているので「買いだめ行為」に走らなければ十分に品物はそろっているという。

不足していたトイレットぺーパーは早い時間であれば棚にそろっているが、消毒用のアルコール液などは全くない。エタノール70%水溶液をつくればいいと思って、エタノールを探したがない。燃料用アルコール液があったが、メタノール70%、エタノール25%その他配合でこれでは消毒にはならない。泡ハンドソープは十分にある。石鹸で丁寧に手洗いすればいいのではないか。

ところで、東京も新感染者数が急に増えたという。16人、17人と増え25日に41人になった。16日には「ここ3週間がオーバーシュートへの分かれ道」と宣言され、何もしなかったら530人になると予測されていた。

41人の新感染者数も渡航歴、クラスターの他に感染経路不明者が10人いたそうだ。夜間外出、少人数の飲食を控えるように言っていることから、繁華街での飲食店が小さなクラスターになっていることがわかっているのではないか。

だから、週末は当面の間不要不急の外出を自粛、平日は在宅勤務を要請された。

ロックダウンの危険もあるが、東京へは近県から通勤、通学で人が移動する。判断基準はどうか知らないが、小池都知事は近県の首長とはテレビ会談しているという。

感染の自覚症状がない若者が行動しているので見直しも必要と言う。「年齢」には関係なく感染するのだ。

既に外出自粛は北海道、大阪、三重などでは実施済で北海道ではある程度の実績があったと評価されている。大阪府の知事が唐突に兵庫との行き来の自粛を要請したが、政府の対策本部の資料にオーバーシュートの予測が出ていたのだ。その資料見て驚いて自粛要請したという。

「悪い結果を回避する責任が政治にはある」と松井大阪市長は正論を打っていた。

東京も3連休あたりから危機意識が緩んできた。花見や公園、テーマパークでは営業を再開しているし、さいたまアリーナでのK1格闘技は行政の自粛要請を拒否し、安全対策をとって実施したようだ。強行した理由は経営面にあったのではないか。主催者側の危険意識の欠如だ。14日間、K1会場での感染者が出なかったら「どうだ」と威張りたいのか。

東京でも後楽園で格闘技が開かれるそうだが、行政側の要請で無観客試合するという。

市場も小池知事の自粛要請を受け、上昇傾向にあった株価も一時900円安の18700円台になった。ロックダウンで首都が大混乱することを想定しているのか。

小池知事の自粛要請は他人事ではない。「重大な局面」と受け止め冷静な行動をとるべきだろう。



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