2020年3月18日水曜日

今日の新聞を読んで(349):新型コロナウィルスについて専門家会議メンバーが疑問に答える

テレビの情報番組を見ると専門家が新型ウィルスについて説明し、コメンテーターが発言、キャスターが不安をあおる傾向がある。テレビ局は視聴率を上げることができる。出演した専門家らの評価が週刊誌に載るほどだ。しかし不安をあおるのではなく、冷静に考えることが大事だ。

今一番国民が知りたいのは、政府が急いで特措法改正で「緊急事態」宣言を出せるようにすることだったと思うが、「新型コロナウィルスってどの程度悪いのか」「今後宣言が必要になるのか」「致死率は」「ここ1~2週間が山場」「イベントの自粛、休校は効果があるのか」「専門家会議は何を考えているのか」だろう。

今日の朝日新聞(2020.3.18)「緊急事態宣言は必要か」で新型コロナウィルス感染症対策専門家会議のメンバーである岡部信彦さんのインタビュー記事が目に留まった。

それによると特措法改正で宣言を出すことが出来るが新型コロナウィルスはそこまでのものではない。新感染症はエボラ出血熱(1類感染症)並みの極めてもので、新型コロナウィルスは指定感染症では2類相当なのだ(同文)。

だから政府も言っているように宣言は出せないのだ。出す時は専門家会議に諮問することになるのだろう。

感染者数もイタリアで急増しているが退院している人も増えているし、感染しても症状に出ない人、軽くて済む人も計算に入れる必要があり日本の場合は1%前後で収まるのではないか(同文)。

「恐れ過ぎになっているのか」

日本では緊急事態宣言をだしたり、社会が恐れおののくような事態」にはなっていない。患者が増えれば重傷者も増えるので患者が増え内容の救うことにも努力すべきだ(同文)。

季節性インフルエンザにちょっと厳しきしたうな程度と言うと、「そんなことはない」と反論する識者もいるが冷静に考える必要がある。

新型コロナウィルスでは80%が軽く3~4日寝ていれば治る。でも高齢者は注意が必要なのは季節性インフルエンザでも同じことだ。肺炎で亡くなることもある(同文)。

私も孫が熱が出たので小児科に連れて行ったらインフルエンザですと言われ、「どうしますか薬を飲みますか」と聞かれた。「飲まなくてもいいんですか」と聞くと「ウィルス性の風邪です。暖かくして寝て居れば治ります」と言われたことがある。

宣言を出す時は首相が一人で決めるのではなく、諮問委員会を設置、「本当に広がるか」「重症度はどの辺にあるか」、また「社会的経済的低迷とのバランスを考えることになる
。期間が最長2年だが、必然性がなければすぐに止めるべきだ(同文)。

全国一斉の休校要請は専門家会議に相談はなかった。メリット、デメリットを調べてくれたと思う(どうぶん)。

安倍総理は「検討する暇がなかった」と主張しているが、何故急いだのか。「これから1~2週間が山場」と言っていた。

瀬戸際とは感染症が急速に増えるか、何かすると停滞あるいは増加がなだらかになる。それを見極める時期と言う意味だ(同文)。

効果はあるのか。

無駄なことはないが、問題は社会的経済的な影響、損失のバランスの問題だ。人々の不安を高めた問題はある(同文)

これらの反省から日本にもCDCのように信頼性のある情報を発信すべきで、ネット上で誰が言ったのか、正しいのかわからない情報が流れることは控えた方がいいのではないか。












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