2020年3月11日水曜日

新型コロナウィルス肺炎(18):対策の効果は2週間では読めず、「さらに10日」か

読売新聞 2020.3.10
国内の新規感染者数の推移
10日以降も減少するかと期待しているが
10日の感染者数は59人で過去最多となった。

「ここ1~2週間が山場」と安倍総理は「一斉休校」「イベントの自粛」要請で更なる感染の拡大を防止しようとしたが、2月24日から2週間たっても感染者数の減少傾向が見えず、報告のタイムラグのせいにして、さらに10日間の経過を見ることにしたようだ。

大体「この1,2週間が山場」とは、「今しっかり対策しよう」の口癖、常套句で科学的根拠はない。

確かに発表された感染者数の傾向は増える傾向が見える。更なる監視でタイムラグでどう変化するかだが、10日の感染者数が最多の59人になった。増えているとすれば政府の専門家会議は判断を間違っている。

民放テレビ情報番組より
2020.3.10

安倍総理の独断専行(?)の対策をどう評価するか。難しい判断を迫られる。「効果なし」と言えば安倍総理の求心力はがた落ちで内閣支持率も下落だ。

新聞報道によると参院予算委員会でも専門家の意見が分かれた。「出口戦略」についても19日に決められない。収束するにはもっと時間がかかり半年かという専門家もいる。

素人が見ても感染者数が少ない。PCR検査数が少ないためではないかと思う。韓国は感染者数が急増しているのは、感染者数を調べるために検査をやっているからで、日本は感染者数が増えるのを恐れてPCR検査に制限をかけているのではないかという疑問は残る。

遅くとも3月末までには評価しなければならないが、評価が伸びれば経済への影響が問題になる。

政府はピークをなだらかにし、医療機関の破たんを
防止しようとしている
今は、下の赤い線の登り口らしい。だから今が山場か
日テレ ニュースゼロ 2020.3.10


やっぱり「効果が認められなかった」となれば安倍総理は持たない。

一斉休校では台湾が良い例だ。SARSの時に1人感染で学級閉鎖、2人感染で学校閉鎖を決めたそうだ。合理的だと思う。これなら季節性インフルエンザの学級閉鎖、学校閉鎖にも通じるものがある。

安倍総理はもっと多くの専門家の意見を聞いて独断専行は控えるべきだ。緊急事態対応措置で首相に大きな権限を与えることを考えているようだが、首相が安倍総理であってほしくない。

政府が示した感染者数の傾向も10日には最多の59人を記録した。

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2020.3.3掲載
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