東京五輪も延期の機運が出てきた。延期にでもなれば政治的にも余裕が出てくる。総選挙はできないかもしれないが自民党総裁選で自民党政権のたらいまわしぐらいができないか。野党は不甲斐ない状態が続いているので政権交代など期待できないのだ。
新型コロナウィルス感染が拡大する国家の一大事、今こそ専門家らの意見を良く聞き、国民に向かって対策を訴え、丁寧に説明し、全責任を持って立ち向かう総理像ではないかと思うが、残念ながら今の安倍総理には欠けている。
メデイアの世論調査でも「安倍総理は信用できない」が、「他の内閣に比べて」マシという。消去法での安倍内閣支持だ。
専門家の意見も十分に聞かず、唐突な「小中高一斉休校」「イベントの自粛」要請を打ち出したが19日、その成果検証もあいまいなままに「一斉休校は延長せず」、経済的影響が大きい「イベント自粛」は主催者が安全を確保し開催を自主判断せよという。
新学期開校を目指すのは当然としてもイベント自粛を徐々に解消する決定はどうなのか。一方でクラスターからの爆発的感染急増も心配されている。背後に東京五輪があるのか。大規模イベントだから間違えば今欧州で起きているようなオーバーシュートになりかねない。
安倍総理は「今までの努力がぶっ飛ばないように慎重に行動してほしい」という。
これら一連の政策発表での安倍総理の記者会見は憤懣者だった。国民としっかり向き合って説明する姿勢に欠けていた。夕方の約1時間、ペーパーの棒読みをして幹事会社など数社の記者から質問を受けた。もちろんあらかじめ質問を提出していたようなので容易に答えることができるが、急な質問には安倍総理は答えにくく嫌がっているのだ。
だから「まだ質問があります」と手を上げる記者を振り切って時間切れで退場、即帰宅したという。2度目の記者会見も沿うらしい。
自分が打ち出した政策でも十分に理解できていないから、質問されても困るのだろう。
一方で、専門家会議後の記者会見は開始時間が遅れたが、2時間もの間副座長が記者の質問に答えたという。
安倍総理には政治の私物化がつき物で夫婦そろって憲政史上珍しい夫婦による不正事件が多発している。
森友事件では国有地の格安払い下げが急に決まったようだが、その背後には安倍総理夫人の存在があるし、佐川氏が公文書改ざんを指示したのは安倍総理の「私や妻が関係してたなら国会議員、総理を辞職する」という発言があったためだ。
無理やりな改ざんに担当の近畿財務局の職員が自殺した。そのメモが週刊誌で公表され、国と佐川氏が賠償責任で訴えられた。金銭の問題より真実が知りたいのだ。
安倍総理は「ご冥福をお祈りします。二度とこのようなことが無いように・・・」とコメントしたが、「責任は?」と問われ無言で去ったという。
官邸を通じてお友達の刑事事件をもみ消したことも明らかになった。懇意にしていたTBS記者の強制わいせつ事件をもみ消したのだが、損害賠償の民事でその責任が認められ賠償の支払いが命じられた。
安倍総理が関係している事件が裁判で有罪の結果が出てきている。
安倍総理自らの不祥事をかき消すために公文書の改ざん、隠蔽が多発しているが、民主政治の根幹を揺るがす行為として公文書管理担当の北村大臣が国会での野党の追及に不安定答弁をしているが、安倍総理が不合理なことをやらなければ何ら問題のない公文書管理なのだ。
「政治の私物化」では「桜を見る会」が槍玉に挙っている。総理夫妻の招待客がダントツに多いらしい。後援会活動も絡んで政治資金規正法違反容疑まで出てきた。地元で後継者問題も含め後援会の強化を図るために「桜を見る会」を利用したのか。
長期政権に胸を張っているが、6年間、掲げた政策の検証もろくにせず、次から次に内容を少し変えて提案している。官僚だってそんなに目新しい政策が見つかるはずはないという。長期政権だからこそ、検証が欠かせないのだ。
又、ポスト安倍で挙っている人材をつぶしにかかり長期政権を築く。後継者を育てるのもリーダーの責任だが、安倍総理は逆のことをやっていたが、最近岸田さんを考えているふしがある。メデイアの世論調査では石破さんが第1位だ。
自民党内のたらいまわしでも、「総裁選挙など選挙を通じて選べ」と主張している。
内閣人事制度の悪用が官僚の忖度行政を横行させて、公平、公正な行政に支障をきたしている。官僚主導の人事が政治主導の人事になってきた。東京高検の黒川さんの定年延長が問題になっているが、検事総長がらみの人事で、安倍総理が関係している不祥事が告発されても暗に指揮権発動のようなことを期待しているのか。
得意とする外交も問題だ。多くの場合国益を害している。国会で追求すると交渉相手のあることで詳細は答弁できないと逃げる。でも首脳会談後に相手側から安倍総理にとって不利な情報が流れてくることが多い。
こんな総理ではダメだ。
国の一大事のときに総理への信頼、総理が国民とどう対峙するか。その必要性が問われている。
自民党総裁選→総理交代の道が開かれないか。
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