2020年3月21日土曜日

新型コロナウィルス肺炎(24):対策本部の本音は、大型イベント自粛解除は感染拡大のリスクに

専門家会議の意見を考慮し対策本部は「小中高一斉休校」要請の延長しないことになり、4月からの新学期開校に向け文科省が地域の事情により方針をまとめるという。ところがもう一つの要請だった「イベント自粛」要請にははっきりした基準はなく、主催者の安全確保を前提に徐々に解除ということになったようだ。

一斉休校の延長がなくなったことで学校関係者、保護者、保育園、学童も正常化に向けて進むことになるのだろう。ただ感染防止の3原則、部屋の換気、1~2m離す、近くで会話しないはどうなるのか。教職員の工夫がいる。

また、問題のイベント自粛を徐々に解除することになったが、大規模イベントは主催者慎重な対応を求めた。今までの新聞報道ではスポーツ、文化、芸能と多分野にわたり経済上の大きな問題が提出された。

オリンピックは大型イベントだ。大型イベントは自粛すべき時ではないのか。新聞報道では関係筋から「中止または延期」の話が伝わってくる。

これ以上、政府はどうしようもないのだ。

ところが、大型イベントは感染拡大のリスクが大きいのだ。オーバーシュート、ロックダウンと欧米ではやっている街の閉鎖の可能性も出てくるのだ。

専門家が異議の内部ではすでにその兆候を把握しているのではないか。大阪府知事が急遽兵庫との行き来を自粛するように要請したが、専門家会議から大阪府にオーバーシュートの可能性の打診があったと考えるべきではないか。

政府、専門家会議は解除すれば経済的損失は少なくなるが、一方でオーバーシュートの危険が出てくる。どちらを選択したことになるのか。

一方、災害に直面した時、「安全バイアス」がかかるのは常識だ。「自分は安全だ」と思うことが新型コロナウィルス感染の防止に障害となるのだ。すでにその兆候は街中で見られるのだ。


0 件のコメント: