2020年3月6日金曜日

新型コロナウィルス肺炎(13):「習主席訪日計画」で安倍政権は国民の安全を害した責任は大きい


今回の中国発新型コロナウィルスの感染拡大で安倍政権は初動ミス、水際作戦が手遅れになり拡大させ、国民の安全、健康を害する一方、一斉休校、イベント自粛要請は日本の経済の混乱をさらに深める事態になった。

その背景には「4月に習主席の国賓待遇での訪日計画」があったことで、中国政府に対する過度の配慮があったためではないか。

ダイヤモンドプリンスの横浜寄港後の隔離処置、中国の一部都市からの入国制限など「やっている姿勢」を見せたが水際作戦とは生ぬるい状態だったようだ。

最初の頃のテレビの情報番組(?)で中国から日本へ入国した女性(日本語も堪能)が「武漢は危険なので脱出し安全な日本へ来た。後家族も来る予定だ」「悪いことかしら」と苦笑いしていたが、このコメントには驚いた。相当の行き来があったようだ。

今、水際作戦と言うが遅すぎると専門家は言う。

新型コロナウィルスの感染対応では安倍政権も隠ぺい工作とも思われるおかしな行動をしている。

検査のやり方があいまいだ。韓国では「感染者をするため」に検査するから感染者数が急増しているが日本は医者が必要性を訴えても保健所が認めないことが情報番組で紹介されていた。いかにも安倍政権は感染者数を少なくしようとしている疑いがある。

ダイヤモンドプリンセスからの下船も疫学的調査結果からではなく、WHOの見解から14日間隔離後「陰性」なら大丈夫と言う判断で下船させる政治的判断を下した。案の定、下船後「陽性」が出てくる結果になった。ちゃーた0基で帰国した乗客にも感染者が見つかった。

WHOが汚染が拡大している危険な国を5か国公表し、日本も入っていたが、クレームをつけて外させた。

感染者数の集計もダイヤモンドプリンセスでの感染者、死者は日本本土と別計算するよう要請し、日本での感染者数を少なく見せた。

習主席の訪日中止が決まった直後、中国本土からの入国制限の措置に出た。韓国も入国制限になりクレームをつけてきたが、中国は黙認した。習主席訪日の計画中止でタガが外れた感じで新たな入国制限を打ち出した。「積極果敢な対応」と自画自賛だ。

安倍政権は「習主席の訪日計画」で日本国民の健康、安全を害したことになり、あってはならないことだ。

そしてこういった行為は、民主政権時の菅総理が3.11東北地方太平洋沖地震、巨大津波よる福島第一原発のメルトダウン、放射能汚染事故を起こした時の対応の不備を野党である自民党が批判していた。今でも事あるごとに安倍総理は「あの悪夢のような民主党政権」と揶揄するが、今回の新型コロナウィルス感染拡大、混乱は安倍政権が「あの悪夢のような自民党政権」であることを示したようなものだ。

あの時は、NHKがいち早くメルトダウンの情報を流したが、政権からの圧力で消された。付近住民、病院からの避難には右往左往した。準備ができていない、避難ルートは放射能汚染区域だったこと、現場が対応に追われていた時に菅総理が現場を見たいと現地直行をごり押しした。その結果、現場での原子炉冷却作業など対応が遅れたと批判された(実際にそうだったかどうかは知らないが、災害時の最高責任者が現場を確認したい気持ちは理解できる)。

未知の災害に遭遇した時の権力者の判断は厳しいものがあるが、どの政権でも後手後手になるものだ。お互いに批判し合っていても始まらない。

与野党一緒になり対応すべきであるが、今回は安倍政権は「習主席の訪日」にこだわりすぎた。一方、菅総理は野党の自民党に「副総理格、事故対応担当相」での入閣を要請したが「民主党に協力することはない」と拒否したのだ。

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