2020年3月6日金曜日

今日の新聞を読んで(345):米大統領選、トランプ打倒に高齢政治家、バイデン、サンダースの出番か

共和党、トランプ大統領打倒に向けた民主党候補者選びで高齢政治家の出番となったか。スーパーチューズデイの結果、民主党候補者は穏健派のバイデン前副大統領(77歳)と急進左派で民主社会主義を名乗るサンダース上院議員(78)の高齢政治家の一騎打ちとなりそうだ。

選挙権はないが、私たちの生活にも大きく影響する米大統領選にはどうしても注目しなければならない。

アメリカの大統領選ではケネデイさんやオバマさんのように40歳代で若い政治家が出てくれば「新しい政治」を印象付けるが、今回は私と同年代の2人の高齢政治家だと「古い政治」の印象を与える。

その結果、プディジエツジさんのような若い政治家が名乗りを上げ当初は人気を得たが、今回それほど伸びず撤退しバイデン氏支持に回った。革新派のウォーレンさんも撤退を表明した。

一方今回から参戦したブルームバーグ前NY市長だが、トランプ大統領にとっては戦いにくい相手だったが大金持ちで湯水のごとく選挙運動にカネを使ったために「大統領をカネで買うのか」と批判を受ける羽目になった。穏健中道派としてバイデンさん支持に回った。

そのために穏健派の支持をまとめることができバイデンさんがトップに躍り出た。このまま候補指名を勝ち取ることができるかどうかわからない。

サンダーズさんは新聞報道での公約も革新的だ。国民皆保険、公立学校の無償化、大企業、富裕層への課税と若者の支持を得て「トランプ大統領の終わりの始まる」と気勢を上げる。若者などの支持者が集まり政策を積み上げていく方式が評判になった。

急進左派の躍進に経済界も反応した。「脱株主第一、中御油員、地域に貢献する経営」を打ち出したのだ。

アメリカを変える動きも出てきた。

政治家は高齢で「古い政治」の継承と思われがちだが、とんでもない。古い政治家でも政策は新しいのだ。今まで政策から遠ざかっていた若者が戻ってきた。トランプ大統領が今まで政策から遠ざけられていた国民の支持を得たように。

穏健派vs急進派の構図ではなく、国内ではバイデンさん、サンダースさんの両者の主張を組み込んだ政策を実施し、国際社会では同盟国の絆を大事にし世界をリードできるアメリカであってほしい。


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