2019年4月11日木曜日

塚田副大臣、桜田大臣更迭でも安倍総理は何故、任命責任を取らないのか


塚田国交副大臣の忖度発言、続く失言で桜田大臣を更迭したが、安倍総理は任命責任を認めたが責任を取るつもりは全くなさそう。常套句は「本人の説明責任、これを反省し仕事にまい進せよ」と言う意味の激励(?)をしている。野党も国会で追及するも成果なしそれをいいことに次々に不祥事が発生する。

恐らく麻生、二階両派からの推薦でもあり安倍政権を支える基盤だ。安倍総理から首を切るわけにはいかず、本人の辞任申し出を待つしかないのだ。昨日の桜田さんの更迭を見ていてもそうしか思えない。

今までも政治資金規正法違反など大臣の不祥事が明るみになっていたが、ウヤムヤのうちに終わっている。野党や国民の不満は高まっていた。

しかし、今回は統一地方選の最中であり、参院選も迫っている。見過ごしできない事態に自民党も危機感を抱いたのだろう。

安倍総理にしてみれば他の派閥が推薦してきた人材、どうするかはまず派閥の長が判断すべきではないかと思っているのではないか。そして、他の大臣が攻撃の的になっている間はモリカケ問題で自分が攻撃されることはないという安心感があるのかもしれない。

しかし最近はそうも言っていられなくなった。菅官房長官の評判が上がりポスト安倍の有力候補にのし上がってきたのだ。

何しろ「令和」の額を抱え記者発表した姿は国民の目に焼き付いた。小渕さんと同様に「令和おじさん」になった。携帯電話の値下げも菅さんは糸口を付けたし、塚田さんの更迭も菅さんが動いたようだ。麻生さんが安倍さんに「相談があったのか」と問い詰めた裏話が新聞に紹介されていた。麻生さんは菅さんが勝手に動いたのではないかと警戒しているのだ。

出身派閥の大臣が不祥事を起こし、さらには統一地方選前半で足元がぐらついてきた麻生さん、二階さんは求心力を落とした。

消費税増税、安倍4選もどうなるか。

安倍さんが得意とする外交でも拉致問題では「今度は私が金委員長と会談する」と威勢のいいことを言っているが北のメデイアは日本批判一辺倒だ。安倍さんでは期待できない。

そこで菅さんは拉致問題担当として訪米するという。米国の北朝鮮担当者と直接に会談し、解決の糸口を付けるつもりだろうか。

自民党大物OBも自民党にポスト安倍が見当たらないのであれば安倍4選も仕方がないと古賀さんや亀井さんがコメントしていたが、ここにきて古賀さんが岸田さんではなく、菅さんの可能性にも言及した。

菅さんは記者会見でそのこと聞かれると苦笑いしてまんざらでもないようだったが「(ポスト安倍は)私ではない」と言う。

安倍総理も自民党内の一強独裁に胡坐をかいていては存在が怪しくなってきたことを感じているのか。長期政権、人材不足の弊害が出てきた。もう安倍政権を維持する有力な新人は出てきないのだ。これ以上政権を維持するには大臣経験者を多用し失敗を極力減らすしかない。政策も目新しい内容のものはなく、大臣も使い古しとなるとサプライズなど期待できない。

この辺で「政権交代」ということも考えられないことはないが、自民党内の政権交代しかないのではないか。

しかし、こんな自民党政権を自民党議員は望んではいないだろう。何時、どんなことで引責辞任するか。



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