2019年4月17日水曜日

「量的緩和」の検証しない日銀:黒田総裁の本音は「効果なし」か

2%物価目標達成期限を日銀は「展望レポート」から削除した。「量的緩和」政策の是非が問われていても検証するわKで見なく「2%2年」を6回も先送りし「オオカミ少年」と言われることを嫌った黒田総裁の本音は「効果なし」と言うことか。6回の先送りは日銀の信用を失墜さてた。

物価予想で展望レポートでも下方修正が続く。18年度は1.3から1.1%、19年度は1.8から1.5%、20年度は1.8%から1.6%で目標の2%は遠のく。それも安定的に2%を達成することなのだ。

途中で、「異次元の金融緩和」「物価目標」の検証をしようと言うが、消費税増税、原油の下落など未達の原因を他に求める。

最近でも景気は「緩やかな拡大」、労働需要も着実に引き締まっているというのに「物価は弱めの動き」と評価する。

その原因は、企業の慎重な賃金、価格設定、値上げに対する慎重なみかたを上げる。

あらゆる分野で競争が激しく価格は押し下げられる傾向にあるのだ。消費者も値上げには寄り付かない。企業も値上げに失敗すれば経営も傾く。

昨年の7月の金融政策決定会合で「異次元の金融緩和」を検証をしたということで議事録を見たが、政策の変動を認めただけで「2%物価安定目標」をできるだけ早期に実現するという。

政策は、「金利は変動させる、国債購入は80兆円から弾力的に買い入れる、ETF買い入れは6兆円だが上下動する」と言う内容だった。

何が何でも安定的に2%物価目標が達成できるまでは緩和継続なのだ。国債発行残高の4割を所有、日本株の大株主になる日も近いという、

「円高阻止はできても異次元の金融緩和は諦めざるを終えない」と言う見方が大勢か。

特に米国が日米経済対話」で「為替条項」を突き付けてくると量的緩和で円安維持ができなくなる。当然に安倍政権への挑戦だ。日銀も無傷ではいられない。

安倍総理の顔色を見ながら金融政策をやっていては「オオカミ少年」になり下がる。黒田総裁もプライドにかかわるのではないか。この辺で同じ金融緩和策を取るにしても本音を言って市場の評価を仰ぐべきではないか。

信用も期待感も失っては日銀は中央銀行ではない、

関連記事
2019.4.15掲載
中央銀行の独立性:金融政策の信頼性を確保するためにFRB?日銀?
yamotojapan.blogspot.com/2019/04/blog-post_87.html

0 件のコメント: