2019年4月26日金曜日

25日のロ朝会談は何だったのか:イベント、政治ショーから見た米朝会談との差

25日のプーチン大統領と金委員長との露朝会談は何だったのか。イベント、政治ショー華々しかったハノイでの米朝会談に比べて低調さが目立った。もちろん表面的な対応ではなく会談の中身が重要だが、その中身も低調ではないか。

金委員長がプーチン大統領に多くは期待していない表れではなかったか。共同声明、合意文書のサインもなかったことを考えれば中身がなかったことになる。

新聞報道では、金委員長は北の非核化、朝鮮半島情勢の共同管理を訴えた。米への段階的制裁解除求めることではロシアも同調し米や中国に働きかけるらしい。自分の考えを米に伝えてほしいというのだろう。

でも第3回目の米朝会談を期待しているようだが、「米国が譲歩すること」が条件ではどうだろうか。

プーチン大統領も朝鮮半島問題で外交的解決に取り組むという。非核化にも積極的に取り組むらしい。要は将来の主導権、権益を守りたいだけだ。

しかし、あの6か国協議はどうなったのか。非核化で北が態度を硬化させたことで進んでいない。

米国とは直接会談を持っているが、最近今まで交渉の相手だった閣僚の交代を言い出す荒手に出た。中国とは親密な関係、強力な後ろ盾の立場だが米国とは米中貿易摩擦の解決に向け米国に気を使っている。制裁解除での支援がどうなるか。韓国とは文大統領はキーパーソンになることが出来ない。あまりにも北寄りの姿勢は米国から批判されている。日本とは一向に日朝会談の兆しも見えない。北メデイアは日本批判を繰り返す。

ロシアは、世界で孤立化し、国内経済も不振だ。自ら経済支援などできないだろう。結局は北が主張する「段階的経済制裁解除」を中国、米国、国連で働きかけることしかできないのではないか。


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