2019年4月8日月曜日

辺野古移設工事:問題だらけのまま進めて後に何が残るのか


朝日新聞 2019.4.8
何としてでも止めようとする沖縄県民、何が何でも強行する安倍政権、憲法で保障する県民投票の結果も反映されず、問題だらけの工事の跡に何が残るというのか。

自然破壊ははなはだしい。

数頭の生存が確認されていたジュゴンの1頭が死んでいた。残りの生存も確認できない。安倍総理がサンゴ礁は移植したというが大事なサンゴ礁群が2群残っているという。

重大な工事にもかかわらず安易な設計で進む工事、専門家をして「土木工事ではない工事が進む」と言わしめた。

朝日新聞2019.4.8
何と専門家は早くから指摘していた軟弱地盤対策が後回しになり今、対応するそうだがそれが難工事になるらしい。深さ70~90mのところに軟弱な地盤があり改良工事に8万本のくい打ち工事が必要だが約4年かかる。本来であれば計画段階で確認し対応策が練られていなければならないのが一番最後になっている。

だから工事の総経費もわかっていないのだ。費用がかかればその時点で対応される楽な且つ無責任な計画なのだ。

地盤改良工事には当然に沖縄県知事の認可が必要で却下されるだろう。国は次の法的処置をするのだ。その繰り返しで政府の思い通りに進んできた。

今朝(2019.4.8)の朝日新聞に「辺野古新基地は中止 普天間基地は撤去を」の意見広告が出たがそのとおりだ。あわせて「辺野古移設 問題だらけ」の記者解説も掲載された。

安倍政権は日米同盟、日本の安全を確保するために辺野古移設は重要だと主張する。本当に必要な計画なのだろうか。

米軍沖縄基地は本当に維持すべきなのか。

朝日新聞に出ていたが23年前に米国政府が在沖縄海兵隊の是非を検討したとき、広さも狭く、十分な訓練をすることができない。規模が狭すぎるのだ。だから最近朝日新聞で海兵隊は海外で100日以上訓練しているというのだ。

狭い日本の土地でなぜ必要なのか。広い米国本土で建設すればいいじゃないかと思うが、日本からの高額な軍維持費用で海兵隊という組織を維持するためには一番コストが安いのだとおい。

海兵隊を休息させたり、故障続きのオスプレイの整備基地に使うのか。

又、沖縄海兵隊は日本を守るということよりも米国の世界戦略で運用される。だから中東、インド洋まで紛争時は派兵される。

トランプ大統領は沖縄やNATO諸国に軍事費の負担増を要求している。米国予算で問題があるのなら基地の撤去や縮小をすべきではないのか。在留する国のためよりアメリカのために運用されているのだ。

「普天間返還 辺野古移設中止」が本来の姿だ。

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