2019年4月29日月曜日

新しい元号「令和」始まる:あまりにも見えすぎた安倍総理の「美しい国づくり」の一環か


新しい元号も決まり後2日で新時代が始まる。NHKの世論調査でも大いに好感、ある程度好感が81%を占めるが、これが決まる過程で安倍総理の意向が大きく影響しているのではないか。有識者だって好感を示したがその程度の人選だったのだ。

安倍総理、自民党政権は「美しい国づくり」に執着していた。2009年には「美しい国づくり」プロジェクトが始まり経済財政諮問会議も2009年基本方針に「美しい国づくり」へのシナリオを作成した。そして10年後のいま、年号だけ早く「美しい国づくり」を達成したのだ。

安倍総理の著書
新聞報道では当初5つの案があったが、安倍総理の意向で新しく一つを加えたという。その案が左端に置かれていたという。

新年号発表時、英訳、解説がついていなかったので海外メデイアは令和を「order and peace(命令と平和)」と訳した。安倍政権の国粋主義を象徴している」と海外メデイアは解説したために安倍官邸はカンカンに怒こったという。

それから出てきたのが「beautiful and harmony(美しい調和)」が正式な訳語になった。安倍総理の主張する「美しい日本」に附合しすぎないか。

安倍内閣が国民とともに目指すと宣言した国家像が「美しい日本」なのだ。

安倍総理も「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が育つ・・一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることが出来る、そうした日本でありたい」と期待を滲ませた。安倍総理にとっては最高に叶った年号なのだ。

発案者を公表しないと言っていたがいつのまにか万葉学者の中西さんが出て来て令和の解説をして見せた。令和に込める「平和への祈り」、令は形が整って美しい、麗しい和の精神だという。出典も麗しい風景をうたったのだ。

安倍総理は出典を中国の漢詩ではなく日本の古典にもこだわった。しかし中国は「万葉集は古代中国の詩の表現、様式、テーまから影響を受けている」と主張し保守的な安倍政権の下での日本政治に懸念を示した。当然の動きだろう。

この新年号が始まるのを受けて、平成は安倍一強政治で自衛隊の問題、国家安全保障などで超保守的政治は「戦争への道」を推進してきた。多くの国民はこれからどうなるのか懸念が大きいはずだ。

安倍総理はそういうことが分かっているから国民の懸念を払しょくするためにも「令和」でなければいけなかったのだろう。

今のところ安倍政治に「美しく調和のある」政治課題は見当たらない。


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