2019年4月22日月曜日

大阪、沖縄衆院2補選:与党は敗北というが、野党も素直には喜べない


2019.4.22
 民放テレビニュースより
統一地方選後半の注目だった大阪12区、沖縄3区の衆院補選は与党の敗北に終わったが、野党だって素直には喜べない状況だ。

衆院大阪12区は藤田さん60,341票、北川さん47,025票、維新の牙城である選挙なので維新の会が勝利するのは当然だろうが、維新vs非維新の構図で考えると北川さんと樽床さんの得票を合計が82,383票になり、やり方によっては維新を倒すこともできたのだ。

沖縄3区は屋良さん77,156票、島尻さん59,428票で「辺野古NO」での選挙だったので屋良さん勝利は当然だろう。でも特殊事情があったとしても自民系は善戦したのではないか。

投票率は47%程度だったが、もっと上がっていれば勝敗はどうなったか。有権者も今回はただの補選、国政に大きな影響はないと思ったのだろう。

自民党は一応敗北を認めるが、そう「やわ」ではない。二階さんは「大変残念な結果だ。謙虚に受け止め敗因分析を急ぎ今後に備えたい」という一方で「選挙だから多少の影響はあるが、即政権の成否が問われるとは思はない」と強気の発言だ。敗因分析というがすでに分かっていること。安倍一強政権への「飽き」「おごり」へのしっぺ返しだ。

公明党も「それぞれ選挙事情があった」とは言え「政権に緩みがあった」と指摘する。政権与党として自民党を応援すべきだったのだろうが、今回は特別な事情がある支援できなかったのだ。

一方の野党は正直言って勝ったとは言えない。旧民主党としての党勢回復は無理だったのだ。

当然に参院選に向けての協調、統一候補が必要になるが、あまり進んでいないのだ。全国32の一人区で一本化できたのは愛媛、熊本、沖縄だけ、立憲は5区、国民は6区で独自候補を擁立するらしい。これに共産が24区に候補者を擁立、前回のように「おろす」ことは考えていないとけん制する。

立憲の枝野さんが主導権を取りたいために国民との共闘を嫌っていたが政党支持率が伸びないとわかり方針転換してきた。

その衆参同日選挙も二階さんは「今のところ考えていない」というが、ANNの世論調査では賛成54%、反対28%で同日選挙に国民は共感している。自民党を一気に落とすことが出来るというのか、安倍政権への「飽き」「驕り」が出てきたのか。

今まで多くの議席を得ていたために衆参同日選挙では議席数を落とすことは確実だがどれぐらいの減になるか。

もうすぐ週刊誌などが調査結果を発表するだろう。自民党も独自調査し決行するかどうかを判断するのではないか。

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