2019年4月5日金曜日

車の安全運転アシストシステム:運転手の運転技術の劣化にならないか


車の安全運転アシストシステムの技術開発、実装着が進んでいる。交通事故防止に大いに役立つことはわかるが、運転手の運転技術の劣化につながる恐れはないか。

よい例が、PCで文章を作成するときのワードだ。漢字の読み方を打ち込むと対応する漢字が表示される。ENTERキーを押すと入力が完了するが、その漢字を忘れて来た。思い出せないが「大体の形でこれだ」と判断する。そんな事態に遭遇したことがないか。ペーパーに手書きするときに一番感じる。漢字が思い出せないのだ。

同じことが車の運転にも言えないか。

先日、車を見にデイーラーを訪問した。12年乗っている車を更新するためだ。各社ともにハイブリッド車は当然だが、安全運転アシストシステムの装着が流行ってきた。追突防止システムなどは当然なのだ。

さらに、フロントガラスに信号、交差点での右折左折、制限速度が表示され、車線変更するときはドアミラーに後続車の接近の情報が表示される。運転中に目を落とさなくても前を向いたまま速度など確認できる。ドアミラーで後方確認は年を取ると難しくなる。

便利なシステムだから装着しようと思うと価格が上がる。外車を見に行っても比較的に格安で安全運転アシストシステムが装着されている。

でも、考えた。

こんなことをしていては運転手として必要な安全運転技術が劣化、退化しないか。実運転のときに当然にやらなければならない安全運転をまかせっきりにすることは危ないのではないか。

今乗っている車は古いが「実際の道路状況にそって」と警告音声が聞こえる。自動クルージングもついているが使ったことはないし、バックでも枠が表示され楽々車庫入れができるらしいが、窓を開けて周囲、後方を確認しならがバックする。

それを見ていた友人が「表示されないのか」と不審がるが、年を重ねると自分の目で安全を確認しなければ気がすまないのだ。

これで完全自動運転の車ができインフラ整備ができると、何のために車を買って運転するのかということにならないか。

そんな時代はこないと思うし、自動運転もアクセルを操作すれば解除される。本当に秩序のある安全運転が期待できるのか。



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