2020年10月30日金曜日

台湾有事、中国侵攻?:現実味を帯びているが日本の防衛は?

 

強固な(?)日米同盟で日本は守られていると安易に考えていたが、それどころではなくなった。台中関係の行方次第では台湾有事、中国侵攻(?)が現実味を帯びてくると果たして日本の防衛はどうなるのか。米軍が台湾など南西諸島に展開するとき、日米同盟には頼れず日本独自に防衛することを考えなければならなくなってきた。 

一帯一路構想、経済不振国への経済支援、急速な核ミサイル開発、航空母艦建造などポンぺオ国務大臣が「中国は陸海空での米国優位を脅かす存在になってきた」と警告、米国では「大国間競争」の見直しが迫られるらしい。 

新聞報道では現時点では米国優位だが10年後は逆転するというのだ。宇宙開発も盛んで人工衛星で敵の軍事衛星を打ち落とすこともできるし軍事衛星方地上を攻撃する技術も確立しているらしい。

その紛争の舞台は台湾だ。台中関係が悪化すれば「戦争も辞さない」と台湾側は言う。米国は大量の兵器を台湾に売ることを決めたし、イギリスの空母が台湾寄港を計画している。一方中国は台湾を想定した軍事訓練を展開した。

日本も他人事ではない。

尖閣諸島では中国が領空、領海侵犯を繰り返し、最近では海上保安庁の航空機に対し中国の公船が「領空から出ていくよう」警告を発した。初めてのケースらしく中国による尖閣諸島領有行為がエスカレートしている。 

国会の代表質問で中国関係を聞かれ菅総理は「習主席訪日は具体的日程を調整する段階ではない」というし「尖閣の領海、領空侵犯には冷静、毅然と対応する」というばかりで具体策は全くない。いまだ習主席の訪日は残っているのか、まったくなくなったのか。日本には二階さんをはじめ親中派も多い。中止決断はできないのだ。 

そんな時、新聞によると35年ぶりに自衛隊が来年、南西諸島で大規模は軍事演習を行うと報じた。自衛隊員14万人が参加するらしい。35年前の1985年は旧ソ連が北海道に侵攻してくる想定だったが、今回は中国だ。 

台中関係は何がきっかけで戦争という状況になるのか。きっかけは自由や主権が侵された時だろう。台湾は小さいので自分からは手を出さないだろう。アメリカやイギリスと相談だろう。今は最初に手を出した方が世論の袋たたきになるだろう。そうでなくても中国は世界から批判の目で見られている。 

米国は直接台湾を守る行動だろう。グアムの米軍、沖縄の海兵隊、在日米軍も後方支援だ。日米同盟で日本を守ることなど考えられない。日本は独自に尖閣諸島周辺を守ることになるだろうし、米軍の出方によっては何を要求されてくるかわからない。集団的自衛権行使も避けることはできないだろう。 

残念なのは今の国連は仲裁などできないだろう。中国やアメリカが常任理事国で拒否権を持っていれば手も出ない。中国の軍事費突出、軍備増強は世界が注目するところだ。

 

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