2020年10月19日月曜日

今日の新聞を読んで(405):世論調査の内閣支持率 朝日53%、何故読売は67%?

 

  世論調査比較

 

読売新聞

朝日新聞

内閣支持率

  

  

     支持する

  67%

  53%

     支持しない

  21

  22

支持する理由

 

 

  政策に期待

  24

  23

  信頼できる

  19

  15

  閣僚の顔ぶれ

   5

  

  自民中心

  10

  17

  他人よりマシ 

  33

  43

政党支持率

 

 

   自民党

  42

  39

   立憲民主党

   4

   6

   公明党

   3

   3

   共産党

   3 

   3

比例区での投票先

 

 

   自民党

  47

  46

   立憲民主党

  11

  12

   公明党

   5

   5

   共産党

   3

   4

新型コロナでの対応

 

 

   評価する

  56

  49

   評価しない

  37

  37

日本学術会議任命拒否

 

 

   評価する

  32

  31

   評価しない

  47

  36

説明責任

 

 

   十分に果たす

 

  15

   十分でない

 

  63

            朝日新聞、読売新聞ともに2020.10.19より

 

今朝の朝日新聞、読売新聞の本社全国世論調査を比較してみた。菅内閣発足から1か月の国民の評価だ。伝統的に朝日新聞は政権に批判的、読売新聞は安倍政権の時は御用新聞と言われた立場の違いはあるが。それが大きく出ているのが内閣支持率で朝日新聞は支持する53%に対して読売新聞は67%と高く、若者層に高い支持率という。自民党総裁選挙で5派閥が支持したことが効いているのか。 

支持理由も新聞社の設問にもよるが「他人よりマシ」「他の内閣よりマシ」が大きい。相変わらず民主党政権と比較しているのだろう。もうそういうことは忘れたほうがいいのではないか。寧ろ「安倍政権と比較して」どうか。 

肝心の政策面での期待は20%台で、これからか。いまだ所信表明を聞いていないので評価できないのではないか。菅さんが信頼できるかも15%台、日本学術会議での任命拒否の理由を説明していないことなど不誠実さが目立ってくれば評価も落ちるだろう。

政党支持率は相変わらず自民党が高い支持を得ている。立憲民主党は合流の効果が見えない。これでは政権交代可能など言えない。何が不足しているのか。新聞報道では内部のごたごたが面白おかしく報道されていることも影響しているのか。 

メデイアが立憲民主党をどう育てていくかが日本に民主政治に大きく関割っていないか。 

新型コロナウィルス対応も評価されているが、経済社会活動へ前のめりになっていることも評価の要因か。各種規制、自粛緩和で国内ではクラスターが多発している。分科会の尾身会長は「感染防止」と「経済活動再開」のバランスが崩れることを心配している。油断が一番危険なのだ。 

日本学術会議新メンバーのうち6人を任命拒否したことに十分な説明責任を果たしていないという。安倍政権では説明責任をほとんど回避する状態だったが、「この悪習を踏襲することを打破」できないか。「政権に批判的な人間を遠ざける」強権政治がいいとは思わないが。

決して総理の質が良くなっているとは思えない。今後厳しい評価を受ける可能性がある。政局が「いつ解散総選挙か」となると苦しい立場になるだろう。

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