東証の株式売買システムがダウンして売買が終日できず日本の金融市場の信頼性を揺るがす事態が発生したという。巨大なシステムはどうしても脆弱な点があるものだ。完全にリスク・ゼロのシステムなどない。問題はその時の人間の対応能力ではないか。
これからも巨大なシステムが構築され実社会で運用、生活の便利さを共有することになるが、いったんトラブルが起きると支障をきたし責任の追及が始まる。システム開発者にとってもたまったものではない。便利な巨大システムも完全なものはなくリスクはゼロではない。
問題は利用する人間が欠点を知ってそれなりの覚悟で対応できるかどうかだ。「儲けのチャンスを失った」と批判する代わりに「一呼吸して売買を考え直すチャンス」と考えることができないか。新聞のどこを読んでもそう考える記事はない。
東証上場の時価総額は650兆円、世界第3位になり、1日の売買3億9000万円、安値、高値、終値を証券会社に伝える配信システムに支障をきたしたらしい。バックアップサーバーに切り替えがうまくいかなかったようだ。再起動の方法もあったらしいが混乱するので取引停止の措置にしたようだ。
今までにも似たようなトラブルが発生していたというので東証は「ネバーストップ」をスローガンに災害時でも取引が継続できるバックアップ体制の整備に努めたというがゼロにはできないのだ。
所詮は無理な考え方なのだ。いかに技術が進んでも最後は人間の対応次第なのだ。
大事な取引があるとか、儲けそこなったというが土曜、日曜は休みではないか。今の株相場は日銀が大量に買い入れて株価を支えている官製株価、海外の投資家が7割を占めバブル経済、一般投資家は損をしていないか。
いいチャンスだから1日ゆっくり考え直す機会になったととらえられないか。
0 件のコメント:
コメントを投稿