2020年10月6日火曜日

小さな記事の大きな課題(6):住民、高浜原発を大山・噴火降灰評価見直しで提訴

 関西電力・高浜原発3,4号炉で住民から200㎞離れた鳥取県大山の噴火時の火山灰の影響による安全対策で原子力規制委員会の審査が通るまで運転停止を命じるよう国に求め提訴したという。

一度、新基準適合の判断が下された時は火山灰の厚さは10cmとしていたが、その後大山の噴火の規模が大きくなり火山灰の厚さが20cmになる新しい知見が示され、原子力規制委員会は設計の見直しを命じていたのだ。

大山は200kmも離れ8万年前の噴火の規模が大きくなりじゅうらいの10cmから20cmに評価が上がったのだ。京都の右京区では26cmになると予測された。

活火山でもなく、現在噴火が切迫している大山ではないが、新しい知見が得られたのだからそれに従った安全対策のを評価し対策を見直すのは当然だろう。

これを「バックヒット制度」というらしい。この制度で原発停止を求めるのは初めてらしい。

高浜原発では万一事故が起きた時、放射能汚染が琵琶湖にも生じれば関西の飲み水になっていることを考えると被害は甚大である。

東京はじめ首都圏でも富士山が噴火した時は、2cm程度の降灰厚さだというが、それでも甚大な被害が出て政治、経済が大混乱するという。

原発再稼働の是非は各政党の主要政策に位置付けられている。あらゆる危険に対して対応すべきではあるが、厄介な問題である。

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