2020年10月26日月曜日

説明責任を果たせない総理に、その資質があるのか

どうして自分のやったこと、自分が判断したことを国民に向かって責任をもって説明できないのか。その時自分の判断したことがどういう動きになるかを予測できなかったとしたら一国の総理としての資質にかかわる問題ではないか。

その後始末に国家公務員上級試験を良い成績で採用され、将来は国民のために働くことを夢見た優秀な国家公務員が雁首揃えて善後策を練っている姿を国民は想像できるか。

以前アメリカで研究者が脳の活性化をMNRで研究していた時、人間の脳が一番活性化されるのは 「悪事を企てているときだ」という内容の報告を見たことがある。

安倍さんは「モリカケ問題」、自らの後援会活動、「桜を見る会」での疑惑に国民が満足のいく説明を一切していない。隠蔽、はぐらかし答弁(?)で7年を切り抜け最長記録の総理在位を達成し政権を放り出した。歴史に名を残してほしくない総理だ。

その時、他人事ながら政権維持のために官房長官として暗躍したのが菅総理だ。

その菅総理も早速やってくれた。日本学術会議の新メンバー105人のうち6人を任命しなかったのだ。任命権とは推薦された人をすべて認めることではないと言い出した。誰がきめたのかという問題になって杉田官房副長官の存在が出てきたが、杉田さんは総理に説明したというが菅さんは名簿を見ていないという。これじゃ違法ではないかという。

菅さんは以前から「政権に歯向かうものは遠ざける」と言っていたし、官邸での記者会見でも意に沿わぬ記者の質問は避けている。

だから6人は公聴会などで政府の政策に異を唱えた学者らしいので任命を拒否したのだろう。だったら「総合的俯瞰的」と難しいことを言わずに「政策に反対した」といえばよかったのではないか。

国民は納得し、「こんな総理ではだめだ」と判断するきっかけになったかもしれないが、そうは菅さんが言わない。明日からの国会審議に注目だ。

菅さんが野党の質問に立ち往生するときは「解散の時だ」と野党は言うが、解散総選挙をしても自民党が勝つとしたら民主主義政治といえるのか。


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