2018年6月19日火曜日

今日の新聞を読んで(160):千葉県東方沖、群馬県南部、大阪府北部各地震は何を警告するのか


読売新聞 2018.6.19
6月14日千葉県東方沖地震、6月17日群馬県南部地震、18日大阪府北部地震と続けて震度の高い地震が発生しているがこれらの地震は何を警告しているのか。

なかなか身近な断層を確認し自分の住んでいるところがどうなのか、判断することは難しい場合が多い。日本全国、安全な場所はないが宅地化が進み万一巨大地震が発生すると政治/経済に大きな影響をもたらす。

大阪は上町断層の危険が叫ばれているし東京は関東大震災クラスの地震の前に首都直下型地震の危険がある。広域ではアウターライズ地震、いつも指摘されているな南海トラフ巨大地震、そして浅間山、白根の噴火、九州南部では阿蘇山、桜島など火山噴火も巨大地震と関連づけて議論されている。

発生すれば「あの断層が動いたのか」「今後も1週間は同程度の地震に注意」、「南海トラフとの関連は」と議論になるが、「強い揺れに注意してください」という緊急地震情報が直下型だと揺れが止まった後に発せられることが多い。

専門家は「直下型だと間に合わないのは仕方ない」とコメントするが、大事なのは理解しておくことだ。

しかし確実に言えることは何らかの関係で断層が動いてるのだ。

大阪府北部地震は有馬―高槻断層が動いたとみられているが大阪では一番危険視されている上町断層が地下で関連している恐れもある。上町断層が動くと大阪は沈没だ。

群馬県南部地震は、近くを関東平野北西縁断層帯、そして諏訪かつながる中央構造線が走っている。

千葉県東方沖地震はスロースリップ現象で専門家が近く地震の発生を予測していたが、記者会見の翌日に発生したことで注目を浴びた。ここは3.11東北地方太平洋沖地震で房総沖に割れ残りがあるらしいが関東沖地震域を挟んで日本海溝が存在する。
ある大臣が派閥の会合で講演した。「東北地方で起こったからよかったものをこれが東京だと大変なことになっていた」という意味の発言をして顰蹙を買っていた。確かに生まれた故郷に帰れない。今も放射線の汚染されたままの地区、復興しても元の賑わいを取り戻すことはできない。

もともと過疎化が進む場所だったので復興は容易でなない。被害は甚大であることは誰に言われなくてもわかる。でもこの大臣の発言を批判して終わってはいけない。しっかり議論すべきだが進んでいないのではないか。

日本の政治は「起きて初めて真剣に検討する」姿勢なのだ。東北地方太平洋沖地震で電気系統が海水浸しになり緊急電源が遮断され冷却できず原子炉のメルトダウンが発生した。その前に従来の予測よりも高い津波が押し寄せる危険を予測した政府機関の見解が示されていたが、東電は対策の先送りを決定したために危険が現実になった。当時「合理性に欠ける」と批判されていたが、政府が強く東電に要求していれば対応ができたのではないかと思う。

民主党・菅総理は中部電力の浜岡原発が東海地震の震源域のど真ん中にあるために「操業停止」を勧告し、一時もめたが中部電力は警告を受け入れ停止させた。

今回の地震でも高槻、枚方、茨木の震源域では甚大な被害が出ている。4人亡くなられ、300人がけがをされた。小学生がなくなった小学校のプール横のブロック塀の倒壊事故ははっきり違法建築とわかる。

ライフラインの障害は直接生活に結びつくので大変だ。ガスは復旧に1週間かかるというし、水は自衛隊の給水に頼る。交通機関の混乱は激しい。私鉄がネットワークとなっているから混乱は加速する。帰宅困難、高架鉄道からの避難は容易ではなさそうだ。

住宅密集地でありながら火災や倒壊は意外と少ない感じだ。屋根瓦が飛びブルーシートが被災地では目立つが今回はそんなに目立たない。

地元の人は30秒ほど突き上げる揺れだったというが、どうしてか。長周期地震動は高層建築物をゆっくり揺らすが高槻当たりでは高層建築はめだたない。

エレベーターに閉じ込められる事例が200件発生したという。広域な被害ではなかったので周辺から応援が来て助かったかもしれないが、これが都会のど真ん中だとどうなるか。

自分だったらどうするかを常に考えなければならない。今は、「今日は起こるまい」との安心感から電車の中でスマフォをいじる余裕があるのか。

一度、東京日比谷から蒲田まで歩いて帰宅する予行演習をやってみようと思う。そして緊急時避難場所は確認しているが、広い多摩川河川敷で「自治会の名前の付いた表示のところに集まれ」というが、どの辺の場所になるのかわからない。昨年の地域の防災訓練に参加したが自治組織の幹部が同じことを言っていた。

自分の家族は「安全です」を表示する「ドアーにタオルをかける」訓練もやっていたが集合場所への道で確認できたのはたったの2軒だった。区の出張所の責任者の人に「たったの2軒ですか」と聞くと担当者は「残念です。行き届かなくて」とがっかりだ。

まだまだ首都直下地震なんて都民にとっては先の出来事なのだ。「今日は起きないのだ」。

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