2018年6月12日火曜日

第一回米朝会談:友好ムードも大山鳴動してネズミ一匹は継続協議か


物々しい警備、多数の随行車両を従えての会場入りはさすがに世紀の米朝会談らしいが友好ムードとはいえ、「不可逆的」というキーワードがつけば今回の会談も「大山鳴動してネズミ一匹は「継続協議」」と言う事にならないか。メデイアはニュース性から共同記者会見を期待するが、どうだろう。

トランプ大統領は17時に記者会見を予定しているが金委員長には予定がなく15時に帰国するという。どんな質問が飛んでくるか分からない海外記者との会見は金委員長にとっては鬼門だろう。

6ヶ月前までは「リトルロケットマン」「ならず者」と言い合っていた2人がシンガポールで握手するとは昨年までなら誰も想像しなかっただろう。夜中、早朝にミサイルを飛ばされゆっくり寝る暇も無かったのだ。

それがどうして昨年末、南北融和、オリンピック統一チーム構想が北から発表され、南北首脳会談も要求されたが、米朝関係改善が前提と文・大統領が言うと米朝会談の話が進んできた。

「非核化」「体制保証」がテーマに上がるがお互いに相手を信用できず「不可逆的」がキーワードになってきた。

米の「非核化」、北の「体制保証」にそれぞれが「何らかの担保をしろ」というのだ。北は約束を平気で反故にする歴史が有り、トランプ大統領にはイラン核合意離脱、オバマ政権で折角締結した事案からの離脱が目立つ。

お互いの疑心暗鬼なのだ。

そういうこともあって、NYタイムズは「「非核化宣言」は含まれない。米が北に歩み寄り、2人共に気まぐれでプロモートの長けている」と予想している。今までの水面下の交渉もその場の雰囲気で違う方向に持って行かれる危険もあるのだ。

お互いに何を土産に譲歩するのか。北はアメリカが敵対視を止め、「体制保証」する事だろう。そのためには核も廃棄するが「核保有国」は放棄しない。

アメリカは不可逆的な「非核化」で朝鮮半島の安全、米国本土への核攻撃の回避だろう。

そして終戦宣言に持って行くことが出来るか。宣言であって締結ではない。これには中国、韓国、日本、ロシアが関係するのだ。米国の一存では解決しない。

北が要求する「経済支援」「制裁解除」はどうなるか。トランプ大統領は経済支援は中国、韓国、そして日本が出番だと言うが、日本は拉致問題が解決しなければ出来る話ではない。

安倍総理はトランプ大統領に「拉致問題」提起を要望しトランプ大統領は確約したと言うが、「既に解決済み」と反論されれば手も足も出ない・

安倍総理に「自分で交渉しろ」と言う事になる。カネが欲し金委員長が日朝会談をどうするか。再調査の約束では反故と同じだ。

1分経っても出て来なかったところを見ると「まずまずの成果」が期待されるのだろうが、「継続審議」と言うことか。

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