2018年6月16日土曜日

新幹線破損走行:ルールの見直しばかりでなく「異常時停止」の訓練も


山陽新幹線「のぞみ」でヘッドが破損したまま走行する事件が発生した。昨年12月の台車ひび割れでの異音を知りながら走行継続した事件以来ルールの見直しをしたと言うが「異常時の運転停止の訓練」は織り込まれていたのか。

JR西日本の社長は記者会見で反省の弁を述べるが、現場で運行する担当者と運行を管理する責任者との間でどういう教育がされたのか。

「安全第一」と言うが運行担当者は「定時運行」が第一ではないのか。テレビなどで新幹線の運転士の驚くべき技を見せてくれた。秒単位で運行を調整し駅に着くときはぴったり合っているのだ。頭の中で常に計算しているらしい。

だから少々(?)の異常など気がつかないし「運行停止」など頭にはないのだ。

今回の運転士も異音には気がついていたが「動物か何かが当たったのだろう」と考えたようだ。運転席からヘッドの破損箇所が確認出来れば止めただろうが確認の難しい格好いい設計になっている。昔の「こだま」のような設計だと気がついたかも知れない。

それと万一異常と思って停車しても「何故この程度で止めたのか」と批判されるが、「良く止めた。放っておくと重大災害に結びつく」と褒められることはなかっただろう。

事件後「異音、異臭、振動という異変が重なった場合は列車を止める」とルール改正がされたそうだ。「必ず指令所に報告」「安全が確認でき無いときは迷わず列車を止める」とも明記されたらしい。

そうは言うが運転士は「停車した場合の混乱、損害」が頭をひらめく。出来ることなら無難に目的地に着きたいのだ。

本当に安全運行をしたいなら「異常発生→運行停止」の実訓練をすべきだ。そうすれば異常時に運行を停止したときの運転士の心理も経験することが出来る。未経験で躊躇することはなくなるだろう。

運転指令にも問題がある。「随時、異常はないか」と運行中の列車の運転士に確認する事も欠かせない。

「安全第一」とは運転士など現場で働く従業員と指令などが「危険であることを知っていることだ」。新幹線を運行するJRの幹部にこのことが分かっているのか。

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