2018年6月30日土曜日

傷だらけの安倍総理:それでも3選を目指す利権は何か


多くの問題を抱え紆余曲折があっても更に3選に挑もうとする安倍総理は何を狙っているのか。内政、外交でどんな成果が見込め3選に挑み総理の座を守りたいのか。「初めて憲法改正に着手した総理」「歴代最長の総理」か。外交では歴代最多の訪問国か。それともまだ利権を与えたい友人がいるのか。それとも家庭内のゴタゴタを避け、女性議員を将来の総理候補として国会でふれあいたいためか。

内政、外交で問題山積、しかも今までの5年間の政策の是非が厳しく問われる2019~2021年になるのだ。

働き方改革は厚労省のデータ不正使用が見つかり裁量労働枠の拡大は削減したが経済界の強い要望もあり無碍には出来なかった。非正規には労働の多様性に答えてはいるが正規には「いじめ」だ。過重労働で命を絶った社員の家族は「これでは何の対策でもない」と批判する。一方、大企業では裁量労働制で違反事件が多発している。

経済政策のアベノミクスで景気の好転は見られて企業業績は好転するも消費は伸びず家計への分配は3%の賃上げもままならず計画通りに行かない。

規制改革、戦略特区構想で明らかになったのは友人への利益誘導、不公平行政だが最近内閣府は「加計学園は利害関係者ではない」と妙なことを言い出した。

安倍政権と官僚がタッグを組んで悪巧みを続けている国内事情だ。

モリカケで責任を追及される事を嫌って時間を見つけては頻繁に海外へ飛び回り外交を得意とすると言うが米朝会談では足元を見られ、プーチン大統領とは4島返還どころか極東開発でカネをせびられる始末だ。対中関係も会談ではうまく行っているようだが尖閣諸島の領海侵犯、東シナ海での日中中間線付近でのガス田開発、安倍総理の訪中、習主席の訪日が囁かれてはいるが日中緊張緩和の動きは鈍い。

親友であったはずのトランプ大統領は保護主義の強行でG7からも批判の的、孤立が進めば「ならず者」になりかねない。「トランプか、欧州先進国か」難しい選択だ。
安倍総理はオバマさんにすがったりトランプ大統領にすがったりでは信用されなくなるのではないか。

カネをばらまく外交では歓迎されるだろうが本当に尊敬されているのか。

一帯一路に日本も参加すると言うが中国の権益を伸ばすだけだ。90年後には世界各地に中国の飛び地が出来るだけだ。

安倍政権を取り巻く環境は悪い。

20192021年はどうなるか。

0%台経済成長率、低生産性で日本経済は世界から遅れを取っている。2%物価目標、緩和縮小、出口戦略は日銀より安倍総理の意向次第だが日銀が安倍政権と対峙する時が来るか。金融正常化は日銀の仕事だ。

経済が不調ではG7での地位も下がり先進国首脳は誰も相手にしてくれない。

「モリカケ」問題は安倍さんがいる限りつきまとう汚点だ。これからも追求は続くだろう。安倍総理夫人を証人喚問するまでそうかも知れない。選挙で野党の議席が伸びれば立場は悪くなる。

憲法改正、国民投票法改正は国を二分する事態になりかねない。憲法改正を単独争点にした総選挙が必要だ。政党への人気投票だけは避けなければならない。

働き方改革も非正規にとっては「労働の多様性」の答えても正規にとっては「いじめ」以外の何物でもない。大企業の法令違反が続々明らかになるか。

カジノ、IR実施法案はギャンブル依存対策までしての強行は無理筋だが、誰が利権者なのか。

安倍総理を囲む外交はカネ次第だ。カネ以外で相手にされる日本ではない。

安倍総理の3戦は致命傷になる恐れもある。

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