2018年6月2日土曜日

禍転じ福?:日大アメフト危険タックル事件が日大改革の糸口とは


加害学生、被害学生にとっては気の毒だった話だが、日大アメフトの危険タックル事件が日大の改革の糸口になっている。当初は日大・内田前監督もこんな事になるとは考えていなかっただろう。絶大な権力を握っていた常務理事の辞表を提出した。勿論アメフトの監督は辞めた。

記者会見で「私は指示していない」「そのプレーを見ていない」と責任逃れの発言をしていたことはまずかった。恐らくあの時は「井上前コーチのセイにする」事で逃げ切れると思っていたのだろう。

5月30日で常務理事を辞任となったが、メデイアの情報では既に相当前に田中理事長に辞意を伝えていたという。

その田中理事長が表に出て会見しないことにメデイアは批判する。悪の根源は田中理事長、内田前常務理事、学長にあるらしく教職員組合は辞任要求に動き出した。

これだけ批判され、「何時出て改憲するのか」と追及されれば、なかなか出てこれないのではないか。私も覚えているが田中理事長には以前暴力団との黒い噂が出た事がある。今、記者会見でもすれは又黒い噂が蒸し返し辞任せざるを得ない状況になることを危惧しているのだ。

第三者委員会を設置し人選も出来、来月末には調査報告を出したいらしい。

でも何を調査するのか。内田前監督、井上前コーチ、宮川さんの記者会見の信憑性を確認するのであれば遅すぎる。既に学連の調査で「信憑性は否定」されているのだ。

では、再発防止を目指しての日大改革か。内田前監督の処遇も以前は第三者委員会の調査結果で判断すると言っていたが、既に辞任した。

広島高検検事長経験者が委員長になると言うが、今まで第三者委員会で成果があった事案は皆無だ。スポーツ部、大学のあり方で何か提言が出てくるのだろうか。教育の立場でのアメフト部のあり方も問題になるだろう。メデイアの報道によると他の大学のアメフト部の監督の考え方に大きなへだたりがあるようだ。

教職員、学生併せて7600人、2670億円の予算、144億円の助成金を得ている巨大組織だ。それを理事会、大学の権力の二重構造(?)になっているようだ。

私も以前指摘したが受験者数が減るだろう。受験料も大幅減で経営にも影響するかも知れない。

日大の理念に「自主創造」を掲げている。自主創造の気風に充ちた人材を育成するのだそうだ。「自ら学び、自ら考える」事が大事なのだが今回のアメフト部の内田さんの選手育成は「真面目な人材にマインドコントロール」する事だったらしい。

真逆の教育をしていたのだ。

田中理事長、現学長も辞任し、理事を一新して再生して欲しい。「大学の自治」を守って欲しいと思うのだが・・。

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