2018年6月15日金曜日

トランプvs金:「中身はない」と言うが取り敢えず金委員長が一本とったか


トランプ大統領vs金委員長の会談は「中身に乏しい」にもかかわらず成功を宣伝する国内ニュースを海外に垂れ流す北の金委員長にまず一本と言う事か。一方、トランプ大統領は米国メデイアに辛口批判を浴びどおしだ。

「不可逆的」か、「段階的」かで曖昧な「非核化」、「体制保証」もうなずくトランプ大統領に何らかの担保を要求する疑心暗鬼ぶりで、今回の会談では「テーマ」だけが目立った内容だった。

そして一連の「政治ショー」が小国の北が大国のアメリカと対等に渡り合う姿に「核保有国」のプライドを見て取れた。北の憲法には「核武装国」と規定されていることから核を手放すことなどあり得ないのだ。

米朝緊張の1つに「米韓合同軍事演習」があり、今回の会談でも「体制保証」の要求が出されていたが、トランプ大統領は「米韓合同軍事演習」の中止に踏み切った。意外に簡単に譲歩してしまった。

会談に先立ち金委員長は核実験場のトンネルを破棄した。これを見たトランプ大統領が核廃棄に向け行動していると評価したが、その見返りかも知れない。

見返りのはずの制裁解除、経済支援も融和ムードもあって中国、ロシアも国連安保利決議の制裁解除を訴えている。

恐らく韓国、中国を中心に制裁も曖昧になってくるのではないか。今でも中国、韓国の船による海上での瀬取りが行われていることを見ると頻繁になるだろう。トランプ大統領は「制裁は継続」と言うし、制裁強化一本だった安倍総理も日朝会談の欲が出て「制裁強化」を言わなくなってきた。

その日朝会談も急にテーマになってきた。トランプ大統領は「取り組むべきだ」と言ったら金委員長が「取り組む」と応えたという。

でも過去に「既に解決済み」という北の判断が出ている。安倍総理が人気取りで強く要求するのであれば「会いたいと言うからあってやった」、「いくら出す」ということになるのだろう。金大中元大統領が平壌を訪れたときは600億円というおカネを持参したと言われている。
安倍総理が訪朝するのであれば「不可逆的拉致問題」の解決が先決だ。

メデイアの米朝会談に関する報道もしぼんできた。9月には2回目の会談をするという。

金委員長は若いが強者だ。今までも肉親を初め国内外で多くのテロ行為、非人道的行為を主導している。度胸がある。口先だけでけん制するトランプ大統領とは大違いだ。


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