2018年6月8日金曜日

米朝会談を前に:トランプ大統領の本音が読めず右往左往の安倍総理


米朝会談まで後4日、トランプ大統領の口添えが頼りだけの安倍総理もトランプ大統領の本音が読めず右往左往で落ち着きがない様子を北へ暴露した。カナダのサミットに2人共に参加するのだからその合間に会えば良いものを安倍総理はそれでは安心出来ず急遽日米会談までやってしまった。

核、ミサイル問題は特に日本が言及しなくても進展するだろうが拉致問題は日本独自の問題で任せることは出来ないのだ。

米朝会談は最初からうまく行くとは限らない。でも第一歩を踏み込むことで「非核化は原則合意」ともなれば北が要求する経済支援になるが最近トランプ大統領は、中韓そして日本の出番とも思っている。

日本はそれだけは拒否したいのだ。拉致問題が解決しないのに1~2兆円もの巨額な支援など国民が許さない。北はどこかの観光地にトランプ大統領が投資する話を持っているようだが、ビジネスマンのトランプ大統領が乗ってくるのか。

「体制の保証」が絡んで来る。北の法規(こんなモノがあるのか)や考え方で開発をすればどうなるかぐらいは分かる。北の都合で頓挫もあるのだ。米の大統領を相手にこんなことはないだろうが、南との共同開発では実際にあったのだ。

また豊富にあると言われる地下資源(?)の開発には中国、ロシアそして韓国が触手を伸ばすだろうが米国だって黙ってはいない。北との支援交渉がエスカレートする可能性はあるが、金委員長の望む所だろう。

この時点でも日本は蚊帳の外と言う事になるか。

トランプ大統領のコメントで「最大限の圧力」という言葉は使わないと言うが「制裁強化には変わりない」という。安倍総理と会うときのリップサービスかと思っていたが、「交渉がうまく行かない」事を心配してのことらしい。

次に「最大限の圧力」と言うときは会談がうまく行かなかったときだとトランプ大統領は言う。

結局シンガポールでの会談は何処まで合意されているかは米、北共に手の内を見せないが「全てが順調」とトランプ大統領は見ている。

トランプ大統領にとって会談への第一歩は選挙向けでもあるし朝鮮半島の平和、終戦への貢献はノーベル賞ものだ。

気になるところは「人権問題」だ。米大統領には何時もついていたキーワードは「人権問題」だったがトランプ大統領からは聞こえない。金委員長が要求する「北の体制の保証」は北の人権問題は問わずと言う事か。

日米首脳会談後の共同記者会見では「拉致問題を提起」する事に合意したが金委員長はどう見ているのか。「既に解決済み」と反論されればトランプ大統領も手足が出ない。「日朝会談でやってくれ」という事になる。

日本は今まで交渉するために煮え湯を飲まされてきた。直接交渉でも同じ事の繰り返しだ。出来ることならトランプー金会談で進展させて欲しいのだ。

安倍総理は解決に向けやる気を見せるが相手は金委員長だ。安倍総理の国内事情をよく知っているだろうから易々とは乗ってこないだろう。最後はカネだ。

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2018.58掲載
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