2018年6月5日火曜日

自民党総裁選:消去法では三選を目指す安倍さんしかいない「お寒い政界」

自民党総裁のイス

これほどの大不祥事でありながら責任者である麻生財務大臣が責任を取らない事態の背景には自民党総裁選で安倍総理三選のお寒い事情がある。トップダウンの政治も「前へ進める政治」なら期待出来るが安倍総理ではダメだ。

安倍総理は麻生さんの元で財務省を立て直すと言うが、「どうして改ざんになったのか」と記者会見で問われ、「それが分からないから困っている」と麻生さんは応えた。これじゃ立て直しなど出来るはずがない。

安倍さん、麻生さん共に引責辞任した方がいいのだが、国民の民意に反して引こうとしない。

何で信用できない安倍という人間が総裁、総理に躍り出ることが出来たのか。

政権交代が期待出来る自民党総裁選で、石破、安倍、石原さんが出馬した。当時の総裁は谷垣さんだったから当然谷垣さんも出馬を検討したが同じ政権で石原幹事長が出馬を目指し、まわりもそんな動きだったので泣く泣く谷垣さんは辞退した。

しかし、共同記者会見で失言した石原さんは早々と後退し石破、安倍の一騎打ちになった。

麻生さんが「暗い男か、頭の悪い男か、それともお腹の痛い男かと考えるとお腹の痛い男にした」という意味の発言をして顰蹙を買っていたが案外永田町の評価を代弁していたのだ。

石原さんの代わりに谷垣さんが出ていれば安倍さんの芽はなかっただろう。野党として下野時代良く皆をまとめて頑張った。今までもリベラルの谷垣さんを囲い込むメリットを活かそうとしたのも安倍さんだ。

石破さんは予備選で地方党員の票を集め安倍さんを押さえてトップになったが、決戦で安倍さんが返り咲く結果になった。やっぱり一度自民党を出た出戻りで政策には詳しいが暗いところが嫌われたのだ。

第1次安倍内閣でお友達の不祥事が続き、自らも体調不調で政権を放り出した経緯があり不利だと思っていたメデイアは多かっただろう。安倍さんを取り巻く仲間たちの不完全燃焼で「夢よ もう一度」だったのだ。

ところが、総裁になった途端にリフレ派経済政策を取り込みアベノミクスを日本経済再生の政策に打ち出し一時の成果を現した。

「市場にカネを流せば円は安くなる。当然の話だ」「そんな事が分からないのか」と自民党の新人候補者も選挙で訴えていた。

選挙には勝利し政権の座に返り咲いた。対抗馬の石破さんを幹事長に据え挙党態勢で政権を運営していった。

幹事長として地方で人気の高まる石破さんに足をすくわれるのではないかと思った安倍さんは石破さんを閣僚に囲い込み、おまけに閑職の「地方創生相」に据えた。地方創生は安倍政権の目玉政策であったが部下もいない不安定な部署だった。

これで力を削いだと思ったとき、安倍さんは石破さんを閣外に放り出した。

岸田さんも宏池会出身で次期政権を狙う立場だが長く外務大臣で閣内に囲い込んだ。言葉巧みに禅譲など期待させた。今、政調会長だが安倍さんに対抗する政策を打ち出すことに苦労しておるようだ。

ボトムアップで安倍さんのトップダウンに対抗しようとしているが、石破さんが考えは同じと秋波を送る。

石破さんが立ち岸田さんも立てばリベラルは共倒れで安倍さんの生き残りにつながる。

やっぱり後3年、安倍総理、昭恵夫人による悪巧みに我慢しなければならないのか。

反安倍への道として新潟県知事選我あるがどうだろう。参院選までは国政選挙はない。自民党総裁選で自民党の良心、浄化作用を示して欲しい。野党には残念だが期待は出来ない。

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