2018年6月30日土曜日

国会改革超党派会議:安倍政権に距離を置く浜田、小泉さんに期待できるか


自民党の中堅、若手議員で創る「2020年以降の経済社会構想会議」が国会改革を提言し超党派で衆院を改革する「国会改革超党派会議」を立ち上げ、浜田さんが会長、小泉さんが事務局長を務めるという。

浜田さん、小泉さんは安倍政権とは距離を置く政治家で期待されるが早速立憲民主党が「本質的改革ではない」と参加せず独自案を出すという。いつもの野党の悪いクセが出た。参加し一緒に提言すべきではないか。立憲民主党が独自に出したとしても犬の遠吠えだ。

恐らく安倍官邸は黙ってはいないだろう。今の国会の問題点は多くは安倍政権固有の問題を抱えている。安倍政権がなくなれば解決していく問題も多いのだ。

思い出すのは、民主党政権末期の野田総理が自民党・安倍総裁と党首討論し、安倍総裁が「何時解散か」と追い詰めると野田総理は「約束してくれれば明後日解散します」と答え、質問した安倍総裁自身が驚いて中腰で「解散ですか、解散ですね」と発言したシーンは今でも覚えている。

最近の党首討論が「使命を終えた」など言っているが、使命を達成するためには安倍総理次第である事を残念ながら分かっていたい。

このときの約束が何だったか、はっきりは覚えていないが国会改革だったと思う。後に国会審議で質問に立った民進党(?)の野田さんが安倍総理に「あの時の約束を守っていない」と詰め寄ったがはぐらかされたのを覚えている。

新聞報道では国会改革として提言されたのは、党首討論は2週間に一回、夜間に行う。行政の公平を疑うような事案は特別調査会で扱う。議長、委員長が日程を決め与野党の日程党争は止める。衆院本会議もボタン方式にする。配布資料のペーパーレス化などが上げられている。

最近の党首討論は目に余る。5人の党首と総理が対峙するが45分間の中での質問だから15分から6分と持ち時間が短い。例によって安倍総理の嫌がるモリカケ問題などでははぐらかし答弁で持ち時間一杯浪費させる作戦に出ている。「使命は終わった」のではなく制度の意義をしっかり把握していない安倍総理に責任がある。
特別委員会の設置は当然かも知れない。予算委員会はモット大事な事があるだろうと批判する人も多いが、「モリカケ」問題は国政の重要な問題で有り、蔑ろには出来ない。特別委員会で安倍総理を貼り付けにしてでも追及すべきだ。

国会日程の国対委員会の攻防は目に余る。日程ばかりでなく、証人喚問、参考人喚問も何故、自民党は野党が要求する人間を招致させたがらないのか。恐らく安倍総理夫人が関わってくるから絶対避けたいのだろう。議長や委員長が日程を決めることは一つの方法だろう。だが、自民党が圧倒的議席を保っている間は野党の思い通りには行かない。

衆議院のボタン採決は既に参院でやっていることだ。野党が反対戦術として国会採決で牛歩戦術を使う事が無くなるので応じないだろう。

モット大事な事は委員会での審議のあり方だ。タイムスケジュールが決まっており逆算し、何時委員会採決するかが問題になり後のことを考えると強行採決になるのだ。安倍政権も自民党も野党の反対も国民の民意であることをしっかり認識すべきだ。

ペーパーレス化は何のことを言っているのか。委員会に配る資料のことか。委員会で閣僚が棒読みするペーパーのことか。そのために作業にどれだけの官僚が加わっているのか。ある委員会で安倍総理が「予め提出がなかった質問なので・・・」と言っていたことがあるが予め提出した質問でないと答えられないとは不思議だ。

質問が予め分かっていて、それに大臣が答える答弁が分かっているのであれば「やらせ質疑」ではないか。こんな茶番劇をNHK国会中継で見ていることになる。おまけに、質問者はフリップで質問内容を掲示し視聴者にわかりやすく工夫しているが大臣は相変わらずのペーパー棒読みの早口答弁で何を言っているのか分からない。

ペーパーの棒読みは委員会審議で大臣が「詳細なので参考人に答えさせる」と官僚に振って、大臣は涼しい顔をしているのはケシカランと小沢さんが言い出し改革したのだ。

小沢さんが大臣になったらどうしたか興味があったが、一度も大臣にはならなかったので見る事が出来なかった。
他に国権の最高機関としての国政調査権、参考人、証人喚問の問題も大きい。野党が真相究明で要求している事案を自民党はことごとく拒否、国会審議が行き詰まると小出しに了解するあくどさを見せる。

全ては森友問題でのキーマンである安倍総理夫人を守るためなのだ。

折角、証人喚問をしても「刑事訴追の恐れ」があり証言拒否される。この手を使われると何の証人喚問か分からない。

それから委員会審議が蔑ろにされていないか。安倍政権では〇〇委員会、〇〇諮問会議などの有識者による会議が多く、政策はまず会議で提案されYESMANによる了承でお墨付きを与え国会審議に回される。だから反対意見など考慮されない。経済財政諮問会議の議事録を見ると、1時間そこらで提出された資料を説明、意見交換があり安倍総理が総括して終わる。本当に真剣に審議されているとは思えない。

忖度政治を生み出した内閣人事局制度も官僚主導から政治主導の意義は良かったが、安倍政権では悪用したために大きな社会問題となった。

いろんな国会での問題が出されているが多くは安倍政権の特異性による。安倍政権が終われば改善するものが多い。

そのためには自民党総裁選での安倍3戦を阻止すれば良いのではないか。このような政治が2021年まで続く事を考えると「ゾッと」する。

政治家が何時になったら本気で政治に取り組むのか。

首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火での甚大な災害を待つしかないのか。

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