2018年6月21日木曜日

米朝会談は何だったのか:トランプ大統領は既に冷め、制裁はウヤムヤに


世紀の米朝会談、「朝鮮半島の平和」に貢献出来ればノーベル賞ものと言われトランプ大統領も前のめりだったが、合意の内容も中身に欠けトランプ大統領の熱意も冷め次は対中貿易戦争に向かうか。結果は制裁が曖昧になったことで北の金委員長の一本勝ちか。

金委員長は3度目という度重なる訪中で後ろ盾になった習主席と米朝会談の報告で固い握手だ。

案の定、習主席は「段階的非核化」と金委員長の主張を擁護、トランプ大統領の非核化へのハードルが高くなり困った果てに習主席に助けを求めたのだ。

今までは金委員長を相手に中国をけん制していれば良かったが、これからの米朝会談は米vs中朝になり、更にロシアが加わる構図になる。

「不可逆的非核化」もプロセスには難問が多く長期間を要するし、北が要求する「体制保証」も信用されず何らかの担保を要求される。米韓合同軍事演習の中止も中国の意向とまで言われ出した。

トランプ大統領が「もういいわ」と思っても不思議ではない。ノーベル賞もダメだし、世紀の米朝会談も懐疑的、これでは中間選挙で実績を掲げる訳にはいかない。次のターゲットは金委員長に加担する中国の習主席相手の対中国関税貿易戦争だと思ったのではないか。

米朝会談の結果は、今までやって来た国連安保理決議の「制裁強化」もウヤムヤになり中国、ロシアの参戦でますます解決が困難になる。

そんな動きではないか。

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