ニュースを伝えるNHKNEWSWEB 2020.5.4 |
4日朝、NHKラジオを聴いていたら、物質の基になる素粒子の一つであるニュートリノとその対になる反ニュートリノの間に確認できる性質の違いがあることを予測できる実験がスーパーカミオカンデで行われ、「ニュートリノ振動」と呼ばれる現象を観測できたというニュースが耳に入ってきた。
「ニュートリノ振動」を起こしたのはニュートリノは90個、反ニュートリノは15個で性質の違いがある可能性が高いという(NHK NEWSWEB 2020.5.4).
ビッグバンの初期の宇宙には、今は見ることのできない反物質もたくさんあったが物質と出会うと大量のエネルギーを出して瞬間に消滅したが、物質が10億分の2だけ多かったために私たちや私たちの周りにある物、太陽をはじめ星が存在するのだ。
「宇宙は何でできているか」「万物は原子でできている」と教わった。物質の基本である原子は陽子、中性子と電子で攻勢され分子を作りたとえば水ができる。一方、反原子も反陽子、反中性子そして陽電子ででき反分子を作り反水ができる。
それらが出会って皆、消滅するのだが、10億分の2だけのズレが出て物質だけが存在し、反物質は見つかっていないのだ。此れを対称性のズレというらしい。
実験は、茨城県にある実験施設から岐阜県のカミオカンデに向けてニュートリノビームを打ち込んで「ニュートリノ振動」という現象が確認できた。
「ニュートリノ振動」とは、太陽から届くニュートリノの予想量が3~5割しか見られない。途中で消滅したり出現したりすることを繰り返しているのだ。此れが大きな対称性のズレで10億分の2なのだ。実験ではニュートリノで90個、反ニュートリノで15個の「ニュートリノ振動」が確認でき2つの間には性質の違いがあるのだ。
「ニュートリノが反ニュートリノに変わる?」「物質が反物資に入れ替わる?」、反物質をニュートリノが少しだけ物質に変えたのだ。
詳しく知りたい人は「宇宙は何でできているのか(村上 斉著 幻冬舎新書 2016.11)」をお読みください。
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