5月25日の緊急事態全面解除は、第2波の襲来が恐れられていたために少し早い感じがした。東京都では新規感染者数が低く抑えられていたが4日連続で2桁、北九州市では69人が感染し、市長は「第2波の真っ只中」という。
そんな状況下でも小池知事は「ウィズ コロナ」宣言とともに6月1日からロードマップSTEP2に移行するという。しかし緩和基準モニタリングでは達成していない項目がある。
緩和基準
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5月24日
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5月29日
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再要請時基準
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新規陽性者数
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20人未満
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7.1人
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11.7人
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50人未満
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感染経路不明者割合
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50%未満
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56%
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54.9%
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50%未満
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陽性者数の増加比
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1未満
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0.45
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1.55
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2
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5月24日(全面解除の前日)は民放テレビ情報番組より
5月29日は東京都のホームページより
5月24日は民間テレビ情報番組から
新規陽性者数はクリアーできているが、感染経路不明者割合、陽性者数の増加比は未達である。此れで何故、STEP2に移行するのか。
その背景には映画館や劇場、スポーツジム、その他商業施設の経営上の問題が大きいのではないか。倒産、廃業、長引けば死活問題と訴える事業者が続出だ。更に再開した施設では人出も増え、親子で楽しむ姿、声を聞くと皆望んでいるのが良く分かる。
第2波の危険はあるが、東京都も無視できないのだ。
小池知事は緩和基準未達でもSTEP2への移行を苦し紛れの理由を説明する。5月29日の感染者数は22人でそのうち13人が感染経路不明だが、年齢は20~40台、夜の繁華街での感染が分かっているらしい。やっぱり感染経路不明者は「いえない理由」があるのだ。病院でのクラスターも大きく影響している。
陽性者数の増加比も医療提供体制が十分と見ている。
緩和基準は数値で示されているがあくまで「目安」の数値で総合的には政治判断だ。「東京アラート」も専門家の判断を仰ぎながら折角作成したのだから利用するという。
小池知事もテレビででしゃばり過ぎないか。余りにもいろんな提言をするものだから、「東京はそんなにひどいのか」と誤解される。新しい「ウィズ コロナ」宣言も特に目新しいものではなく、「新しい日常」、ウィルスとの共存の必要性は言われていることだ。
政府や都は正確な情報を流し、後は国民、都民がどう対応するかだ。
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