政策を中間で評価することと解除条件が「感染者数の推移」「医療体制の整備」であることを示した。
これは品質管理手法(PDCA)サイクルを回し政策を見直ししながら目標達成を目指すように見え期待が出来る。専門家会議にも品質管理の専門家を交えて国民が納得する政策に軌道修正しなければいけない。
首相の記者会見では触れなかったが、5日の新聞で今回の記者会見の背景が見えてきた。
国民やメデイアが望んだ「解除条件」は「総合的に判断する」と客観的数値を示さなかったが、政治家は「数値の独り歩き」を避けたという。
しかし、本当の感染者数、検査数の少なさ、それに基づく陽性率など信頼性を疑う見方が多かったが、専門家会議が具体的数値目標を上げられなかった背景には、こういう事情があったのではないか。
リスクコミュニケーションが専門の吉川慶応大教授は「政府は感染状況を正確に把握していないで感染者数が減る方向だと評価したり将来予測が出来るのか」と手厳しい指摘をしている(朝日新聞2020.5.5)。
また、失敗学の畑村東大名誉教授も「納得感がない」「失敗したら努力してシステムを作り上げていく文化が育っていない」と指摘する(同上)。
検査体制の不備、検査数の少なさがすべてのデータの信頼性を損なっているように見える現状を2人の専門家が厳しく指摘している。全く同感だ。
政権はこのまま厳しい外出自粛要請、休業要請が続けば経済への影響は大きく「経済再開」とのバランスを考えて今回の宣言延長になったのだろう。
2020~2021年は「経済再開」と「感染拡大防止」のトレードオフが続くだろう。
テレビ朝日 報道ステーション2020.5.4 安倍総理の記者会見に関する報道の途中で緊急地震速報 が発せられ、強い揺れに注意と言う 首都直下地震、南海トラフ地震、千島海溝地震など 巨大地震の危険が迫っている |
長い外出自粛、休業要請が続く。今まで感染者数の伸びも緩和し、実効再生産者数も1を切り、経済再開を望む自治体が増えてきたことで解除に一抹の希望を抱いていた国民もあるだろうが、ここは「もう一段我慢の時」だ。伝教大師・最澄の「一隅を照らす」運動が大事ではないか。国民一人一人が「今、自分の立場で最善を尽くすには何をするか」をしっかり考える時だ。それが出来る国民こそ「国の宝」なのだ。
私が総理だったらこう言って国民に訴えるが。
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