2020年5月13日水曜日

今日の新聞を読んで(354):定年延長、検察庁法改正では黒川検事長は犠牲者か

今騒がれている検察庁法改正、黒川・東京高検検事長の定年延長ではむしろ黒川さんは犠牲者なのか。一度検察官を目指す以上は、その最高位である検事総長を狙うのは当たり前だ。ところが今回は無理筋を安倍政権が強行突破しようとして国民の反感をかい、ツイッター上で大きな反対運動に発展している。

黒川さんも検事である前に一人の国民だ。この反対運動をどうとらえているのか。ここは潔く定年で辞任し男を上げたらどうか。安倍政権の無理筋に乗って検事総長になったとしても暗い未来しか考えられない。森友事件で安倍総理夫妻を擁護し財務省理財局長から国税庁長官に栄転したがまともなしごともできないままに辞任した佐川さんの事例を見るべきではないか。

検察庁法改正の裏には、安倍政権がたくらむ黒川さんを政権の守護神として検事総長に着かせる人事があることは今ではみんな知っていることだ。もちろん安倍総理は国会で「全く考えていない」と答弁しているが・・。

なぜこんなことになったかと言うと、黒川さんは法務省勤務が長く政治家とのつきあいが長かったことから政権寄りの人材とみられたのではないか。

これが本当なら検察の不偏不党に誤解を生むことになり、検察庁内でも反対論が出ているらしい。

確かに今まで、小渕議員や甘利議員が後援会活動で公職選挙法、政治資金規正法違反の事案が出てきたが、本人は辞職したが証拠不十分で不起訴処分になった。「政治とカネ」で政治家が起訴される事例はそう多くはなく、今広島地検が追っている河井案里議員の事例が目立つ。

こういった政治家の不起訴に黒川さんがかかわっているのではないかとメデイアは見ていたのだ。当然だろう、法務省で官房長や事務次官をやると政治家とのつきあいが長くなり政治家の無理筋な要求に応じなければならない事態にも出くわす。

どんな事案だったか忘れたが、特捜部の検事が必至で証拠集めをし立件可能と判断した事案が上層部から横やりが入り、若手検事ががっかりした事案もあるのだ。

政治家→法務省、官房長、事務次官→地検特捜部という構図も考えられる。

今回の検察庁法改正、黒川さんの定年延長を黒川さんが知らないはずはないが新聞では「自分の知らないところで物事が動き、名前ばかり出ている」と不満を漏らしているようだが、本当とは思えない。

安倍総理はいま、否定するも実際に黒川検事総長が発令されると、国民は[やっぱり」と思いメデイアは反対を主張するだろう。決して黒川さんにとっては居心地のいいものではないはずだ。

森友事件の佐川さんの事例を参考に、定年辞任し男を上げたらどうか。長い検察官人生の最後にケチをつけるようなことは避けるべきではないか。


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