2020年5月28日木曜日

安倍総理の求心力低下:安倍総理曰く「世の中の声が官邸に伝わりにくくなっている」と

これには驚いた。今更、何を言っているのか。安倍総理の求心力低下に「官邸に国民の声が入らなくなった」というのだ。自民党政権の「一強独裁政治」、官高党低の弊害が出ているのだ。しかし、それを築き上げたのは「安倍総理 あなた」ではないのか。それをいいことにやりたい放題のことをやってきた。

新型コロナウィルス対策以降、安倍総理のやることはほとんど批判の的になっている。緊急事態宣言での記者会見は、「自分の言葉で言っていない。心に響かない」と酷評だ。おまけに記者の質問の手を振り切って帰宅した。

マスクが不足し国民が困っているとみると、マスクを各世帯に2枚配布すると言い出したが、中国での生産で品質管理に問題があった。466億円に検品費用8億円も加わって税金の無駄使いといわれる。官邸の官僚の耳打ち「国民の不満は吹っ飛びますよ」に乗っかったのだ。

外出自粛要請で自ら自宅でくつろぐ姿をSNSで動画を流したが、これも批判タラタラ、「もっと働け」といわれる。首相秘書官の提案だそうだ。

ことごとく批判される結果は首相側近の考えで、民意をつかんでのことではないのだ。

3月末の「外出自粛、一斉休校要請」もやったのはいいが、何ら検証することなく解除しその結果、感染者数の増加を招いた。これも北海道が先行していたために首相補佐官とで決めたことらしい。

今まで、緊急事態には政権を担う菅官房長官の働きが大きかったが、内閣改造、参院選の候補者選び、黒川さん重宝などで不祥事が絡んだために菅官房長官は「蚊帳の外」だったらしい。

新型コロナウィルス対策での予算でも右往左往した。

第1次補正予算での生活支援で1世帯30万円の支給が決まっていたが、自民党、公明党の要望で急遽1人当たり10万円の支給に変更された。安倍総理、岸田政調会長vs二階、公明党山口代表の主導権争いになったが、安倍総理は岸田さんに詰め腹を切らせた。

さらに悪いことに第1次補正予算では不満が出てきて続けざまに第2次補正予算を組んだ。総額233兆円、安倍総理は「空前絶後」「GDPの4割」と胸を張るが、財政健全化は遠のく。

麻生財務大臣は「経済再生なくして財政再建はない」と記者会見で言うが、もう何年にもなる。新型コロナウィルス対策での「経済再開だ」、誰がそんなことに期待するか。

これで国、地方合わせての借金は1100兆円、GDPの2倍近くになった。最近発表された海外での純債権は360兆円ぐらいというが問題ないのか。

こういう時に出てきた安倍総理の本音が「国民の声が官邸に伝わっていない」というのだ。何という身勝手な考えだ。森友加計学園問題での忖度政治から始まり「桜を見る会」「夕食会」、「黒川さんの定年延長問題」と政治の常識はどこへやら異常が蔓延しているのだ。

安倍総理が政治姿勢を正さない限り国民の重要な民意は安倍総理には届かない。今は、側近連中が自分のやりたいことを安倍総理にやらしているだけだ。

内閣支持率が30%を切り、政党支持率も30%を切り、青木法則では危険水域の50%に近付いた。






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