2021年6月27日日曜日

最後に「安心安全」を守るのは誰か;国民一人ひとりの自らの行動では

 

オーストラリアのニューサウスウェールズでデルタ株の感染が広がり、数秒間すれ違っただけで感染した事例が出てきた。ロックダウンが敷かれたが政府は「手を抜かないでくれ、手を抜くと全員がひどい目にあう」と訴えているが、他人事ではない。 

東京では26日の新感染者数が534人、先週に比べ146人増えたという。新型コロナ感染が拡大中でデルタ型も増え、下げ止まり状況、緊急事態宣言解除後「まん延防止」措置を継続中で自粛を求めているが、このままでは7~8月の感染状況は改善できる見込みはなく、東京オリンピックも「安心安全な大会」どころか「不安で危険な大会」になりそうだ。 

世界各地でデルタ株の感染が拡大中だが、WHOはコメントしない。早くIOCにリスク評価に基づいたアドバイスできないか。IOCはただただ「やったと言う実績」だけを目指し、受入国の日本がどうなるかなど関係なさそうだ。 

選手団の入国で感染者が見つかる。ブラジルのサッカー大会ではプレイブックで行動制限をしているがバブル方式がはじけてクラスターが発生か。大会組織委員会は「バブル方式でも100%安心ではない」と言い出し、不祥事事例で見直しをするらしい。 

ウガンダ選手団の入国、感染者発生で水際対策が重要になってきたが、数人程度が入国する際は何とかなっても、数百人が一度に入国してくれば対応できるのか。濃厚接触者の判断も難しいらしい。 

選手団にはワクチン接種を義務付けているが中国製ワクチンは問題があるらしい。新興国ではワクチン接種でも際感染が増えている。 

選手団を受け入れるホストタウンも、当初は選手と県民の交流に期待していたが、宿泊施設では動線の管理、交流も出来ず、逆に選手の管理が強化される面倒な仕事が増え困惑している例があるようだ。 

そして、「国民の安全、生命を守るのが私に責任」と言ってはばからない菅総理は「有観客」に拘り、中止論や「無観客」に耳を貸さない。 

菅総理の野望のために「なし崩し」的開催を強行するのか。天皇の「感染拡大が心配」発言を拝察した西村長官の発言と問題にせず。 

海外では私権を制限するロックダウンなど厳しい対策がされているが、それでもコロナの制圧は出来ない。日本はあくまで「自粛」要請で国民の「良識」に訴えているが、国民は「良識」を持っているのか。 

人流が抑制できない。観光地、繁華街では人手が増えている。テレビに映る渋谷の交差点、朝の通勤時の品川駅、仕事帰りの新橋駅、高尾山など確かに人出は多い。テレビ画面だから故意的な編集もあるだろうが間違ってはいない。 

さくらんぼ狩りに来たツアー客も「ワクチン接種が終わったので旅行に」という。間違っていないか。「うつりにくくなり、重症者になるのを防ぐ」目的であって、何をやっても良いと言うことではないはずだ。

観光地、繁華街に来た若者、高齢者が「人手が多く、心配だ」と言う。「不要不急の外出を控えろ」と言うことだ。 

自粛要請にも応じていない業者もいる。「8時以降も開いています」の張り紙で店を開けている飲み屋も多いようだ。飲み屋が勝手に開けても、そんな店に入らないと決めるのは国民一人ひとりではないか。こんな非常事態に何故、歓楽におぼれるのか。 

クラスターの発生も多いらしい。高齢者施設、企業の職場、飲食店、スポーツクラブでのクラスター発生が目立つらしい。安全対策で「手を抜かない」ことだ。基本は換気だ。建物、ビルの換気施設がどうなっているのか。

「手を抜くと、全員がひどい目にあう」これが公衆衛生の基本だ。政府や組織委員会、東京都が何と言おうと「国民一人ひとりの行動」が重要なのだ。

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