2021年6月6日日曜日

中国の尖閣挑発を許すな!:「経済、外交の平和的解決」の対中政策が舐められている

 

毎日、新聞を読むたびに憂鬱になるニュースは新型コロナウィルスだが、それ以上に警戒しなければならないのが中国の南シナ海、東シナ海に展開する覇権主義だ。 

国連安保常任理事国の中国が政治体制、領有問題とはいえ、近隣諸国に安全保障上重大な危機をもたらす当事国になっているのだ。 

香港では一国二制度を破棄し民主化運動を弾圧、親中派による掌握を目指しているし、台湾も自国領土の一部と主張し親中派を巻き込んで現体制へ揺さぶりをかけている。 

新聞報道によると、度重なる中国の軍事攻勢に戦闘機発進もままならず今は、地上ミサイル部隊が監視していると言う。中国は台湾の疲弊を狙った行動をしているのだ。 

この台湾の自由政権を守ろうと米軍が出動、一触即発の事態も懸念バイデン大統領も台湾死守を宣言している。

一方日本の領土である尖閣諸島に対しても「自国の領土」を主張し領海、領空侵犯を繰り返し挑発行為がすでに112日連続で続いていると言う。歴史から考えて2022年までに自国の領土を管理している姿勢を見せなければならないのだ。

南シナ海、東シナ海での中国の覇権に対して自由航行を求め米軍の艦船が示威行動を取っていたが今、英、独、仏、豪などが加わり米国の対中けん制を強化した。英国は打撃攻撃軍を派遣する。

日本も尖閣問題をはじめ、日米同盟から米国の対中けん制に加わることになる。そうすると外国軍艦の日本寄港、自衛隊による物資補給、安倍政権が狙った集団的自衛権行使も現実になる。日本は南西諸島警備で沖縄、宮古島、石垣、与那国に自衛隊の配置を強化している。 

しかし、日本は対中政策で日米同盟強化の一方で、菅総理は「経済、外交で平和的解決」を目指すと宣言している。

中国に対して「中国の気を引く外交」「あいまいな外交」で舐められているのではないか。「日本は何も出来ない」と。 

政治的には、親中派の代表である二階幹事長が権力をほしいままにしている。安倍政権時、習主席を国賓待遇で訪日を約束していたが、尖閣問題もエスカレートする中で自民党内にはキャンセルを言い出すグループも出てきたが、二階さんが「今まで築いた中国との関係をつぶすのか」と一喝したことがある。結局、習主席の訪日は「中止」ではなく、「今は時期を議論する時ではない」と菅政権は言う。 

二階さんは多数の経済界の要人を引き連れて訪中し、習主席と握手をしている。昔は小沢さんが担っていた役目だ。 

経済界も中国市場、サプライチェーンとして切り捨てることが出来ない中国の存在なのだ。新型コロナで生産設備を東南アジアに移す動きもあったと言うが、米国のように思い切った経済制裁は出来ないのだ。「そこのところ」を中国は良く知っている。 

台湾有事の際はどうなるのか。石垣市長は「ヒシヒシ」と危機感を感じる

と言う。台湾に近いところなので当然だろう。 

中国は常套手段として、消耗戦に持ち込み台湾や日本が根を上げ譲歩するのを待っているのだろう。日本へはサイバー攻撃も仕掛けている。フィリッピンは中国漁船(?)に囲まれているが「何処かに失せろ」との声を上げた。

米国と同盟国による対中けん制体制は習主席にとってはどう影響するのか。ロシアや経済支援した新興国を除いては世界的に孤立する運命にあるのではないか。世界第2位のGDPで、もう直ぐ米国を抜き世界一の座が見えているらしいが、中国も少子高齢化、巨大市場は縮小、国営企業を中心にデフォルトが多発、人件費も上がり安い労賃の魅力も少なくなっている。 

日本も中国に対して平和的解決を進めていては舐められる結果になる。中国に対する動きで各国は政府要人がコメントするが、中国は外務省の報道官、副報道官がけんか腰の反論する。中国の本音は何なのか。

 

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