2021年6月29日火曜日

新型コロナを「正しく恐れる」にはどうするか

 

「あの時は・・」と思える日が必ず来る。そのためにも今の新型コロナを「正しく恐れる」必要はないか。東京の新感染者数は28日、317人、菅総理はいつも「減少傾向にあるが」とコメントするが、下げ止まり、変異株の感染拡大もあって専門家は「リバウンド」していると第5波を危惧する。 

特に20代、30代の感染者が50%を占める。このままでいくと次の世代で感染者が増え、高齢者の重症化へと進む。 

その20代、30代の若い世代はどんな生活をして感染につながったのか。感染経路不明者も多いと聞くが、学生?、仕事? フリーターかアルバイトか、企業にあっては安全教育で危険な場所への行かないように注意していると思うが、どうなのか。そういう機会がまったくないのか。 

そして、そういう若者たちは政府や東京都の広報活動を知っているのか、新聞やテレビを見ているのか。詳しい情報が必要ではないか。 

更に、新型コロナを「正しく恐れる」必要がある。私も読売新聞に載った新刊書広告で西村ウィルスセンター長の「もうだまされない 新型コロナの大誤解」を見て大いに役立った。内容も科学的で面白いし、本質はウィルスで「空中感染」であることを考えると今やっているコロナ対策がおかしい面もあるという指摘は正論だ。 

しかし、感染が広がっていることも確かだ。 

「空気感染」だから、「うがい」「部屋の換気」「手洗い」は重要だ。室内でのマスク着用も効果があるだろう。 

安全対策でテーブルや椅子などの消毒作業をやっているが、テレビを見ていても一定方向で拭く消毒作業ではなく雑巾がけだ。「空気感染」から考えると必要ないか。 

飲食店でのアクリル板によるパーテイション、スーパーなどのレジでのシートでの隔離も部屋の「換気」と言う点ではむしろ不適な対策になる。町中のラーメン店や焼き肉店の方が安全と言うが、「換気」が徹底されているのだ。

感染して自宅療養するときは、部屋を別にし動線に注意しているというが、部屋の換気が重要だ。そして手洗い、「うがい」だ。緑茶もいいという。ウィルスが口から体外へ出るために他人にうつさない効果がある。 

手指のアルコール消毒が奨励され、スーパーや店の入り口にアルコール消毒薬が置いてあるが手に付着している有用な(細菌類)まで殺すのでやめた方がいいと思っていたが、今後はやめることにし「手洗い」を励行することにした。石鹸での手洗いでいいのだ。

医療機関で働いている人の服装を見ると驚く重装備だ。ビニール製の装備を身に付けている。大変な仕事だと思う。しかし一方で、そこまでやる必要があるのかと疑問に思う。手袋、医療用のマスク、ゴーグル類の着用は必要だが全身をビニール製の医療服で覆う必要があるのか。万一、ウィルスが付着しているかもしれないので注意して脱いで洗濯すればいいのではないか。洗剤で十分と言う報告もあった。 

要は病室の「換気」ではないか。一時、空調で循環式はダメで新しい空気を吸い込み排気する設備に変えた方がいいというニュースがあったはずだ。これだけでも十分に感染防止の効果があると思うがどうか。今でも病院でクラスターが発生しているニュースを聞くが、空調設備はどうなっているのか。そこのところがニュースに載らない。 

高齢者施設、学校の寮、食堂、職場でのクラスターの発生が多いというが、空調に問題があるのではないか。そこのところを改善しなければ新型コロナ感染防止には至らないと思うのだが。 

高齢者はカラオケを楽しみにしているというが、カラオケ店でクラスターが発生している。「うがい」をし、酒はやめて「緑茶」にする。部屋の換気はどうか。循環式の空調は避ける。そこまでやれば安全と思うがどうだろう。 

寺田寅彦博士が「正しく恐れる」ことの難しさを随筆で書いたことがある。今回の西村先生の新刊書もそのことを言っているのではないか。 

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2021.6.28掲載

今日の新聞を読んで(480):間違っていないかコロナ対策と感染情報

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