2021年6月26日土曜日

小池知事不在の都議選:「風」に乗らない結果を衆院選へのチャンス

 

都議会議員選挙は衆院選の前哨戦として注目されると言うが、今回は小池知事不在の都議会議員選挙だ。「風」に乗らない選挙結果を次の衆院選につなげるチャンスだ。

前回の都議会議員選挙は小池知事率いる都民ファーストの会が大きく議席数を伸ばし、逆に自民党は議席数を半減させた。小池知事は自民党を敵に回し、議会のドンと言われた内田さんが牛耳る自民都連を敵に回した。 

常に誰かを敵にして攻撃、敵のやった政策を批判、当時の知事や議会はそんなに悪いのかと都民を目覚めさせた(?)。 

東京都知事は、名前の通る有名人であることが当選の条件のようだ。行政能力など関係なさそうだ。大学の教授に転身した元職員が「知事は何もしなくても都の官僚がしっかりしているから7割方は運営されている」と言うのだ。 

都知事に主導性がないから、都職員は必然的に議会の議員を頼るようになる。自民党幹事長だった内田さんが「ドン」といわれ、都政を牛耳る結果になっていた。小池さんはそこに楔を打ち込んだ。

そして地域政党として「都民ファーストの会」を結成し都議会第一党にしたが、しばらくして結成当時の唯一の協力者が離党して行った。会の運営が公平でないと言うのだった。小池さんと特定の人が独善によって運営されていたのか。

小池さんのことだから、そんなことはどうでもいいのだ。「自分さえ良ければ」と言うことか。新型コロナ対策でも「自分のため」の存在感を見せ占める機会が多かった。なんでも自分ひとりでやるから疲れが出て入院、都政から一時的に離れ、良いことか悪いことか分からないが都議会議員選挙への関与が出来なくなったか。 

小池都知事が作り出す「風」に影響されず、まともな都議会を構築するチャンスではないか。 

東京都知事は、超有名人が選出される傾向が強かった。東龍太郎さんはオリンピック招致のための人選だった。美濃部亮吉さんはリバラル派として東京教育大教授から迎えられた。一人でも反対があればその政策は実施しないことに徹したらしい。都の借金は増える一方だった。その後を鈴木俊一さんが知事になり財政を改善したが、最後は自分本位の政策で評価を落とした。

[意地悪ばあさん]で超有名人になったタレントの青島幸男さんは選挙のたびに海外への逃避行でもトップ当選を果たしたが、やったことは博覧会の中止しかないか。 

後を継ぐ石原慎太郎さんも作家で超有名人、都政運営もいい加減だった。特別秘書にまかせっきりで自分は週に2回ほどしか登庁しない。都の官僚が相談したくても秘書の許可がないと面会できないようだった。当然に批判が出た。副知事に猪瀬さんを迎え、自分は辞任した? 

後を継いだ猪瀬直樹さんだったが、都知事選に絡み5000万円の借金をしたが選挙のためか、生活のためかで問題になり、かばんの中に5000万円の札束が入るか否かで委員会がもめた。百条委員会の話も出て辞任した。

後を舛添要一が継いだが公用車を使用に使い官舎と別荘を往復した。腰痛を病んでいたので広い風呂が必要なために別荘に通ったという。事務所も絡んで何か問題があったようだ。 

このようにまともな知事はいなかった。だからとの官僚は都議会議員を頼るようになった。小池さんになってドン内田は退任、都民ファーストの会がどう都政に貢献したか分からないが、恐らく今回の選挙で49議席から大きく減らすだろう。逆に自民党が議席を増やし力をつけることになるか。 

新型コロナ対策、東京五輪中止など都議会はどう方向性をつけるか。前回は私は自民党議員を落とすために投票したが、今回も「風」に乗らない議員に投票しようと思う。

 

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