2021年6月26日土曜日

今日の新聞を読んで(479):天皇の「感染拡大の心配」発言が何故、政治的問題なのか

 天皇が「開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている」という、記者会見での西村宮内庁長官の「拝察」発言が波紋を広げている。批判する人は「天皇は政治にかかわらないことになっている」というし、政府関係者は「長官本人の見解を述べただけと距離を置く姿勢だが、五輪開催反対者は勢いづく。

天皇は東京オリンピック、パラリンピックの名誉総裁で開催にでもなれば出席して「お言葉」を述べられるはずだ。そういう立場にある天皇が感染拡大の心配をされるのは当たり前のことではないか。

むしろ西村宮内庁長官が「拝察」の意見を述べたことは何ら批判されるべき問題でもない。

逆に「政治問題」と見立てること自体がおかしいのではないか。オリンピック開催は平和の祭典であって「政治問題」ではない。

万一、菅総理の言うように開催し、感染拡大したら「政権がぶっ飛ぶ」と思っているからこそ出てきた批判では何か。

菅総理は開催にあたって、自らの責任に言及すべきではないのか。それだけの自負があっての決断ではないのか。


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