2021年6月23日水曜日

赤木ファイルの存在:総理がらみの案件、官僚機構の醜さをさらけ出すか

安倍前総理の夫人がかかわっていた森友学園の小学校設立計画に関わり格安国有地の払い下げ問題で国会で追及されていた財務省元理財局長佐川さんの答弁に従って近畿理財局の決裁文書を修正するよう指示され、改ざんの経緯を残した近畿財務局の担当者である赤木さんのファイルが開示された。

当初は「存在せず」と財務大臣が答弁していた文書が、裁判所の要請で公開されたのだ。疑惑の経緯が詳細にわかる赤木ファイルだが麻生大臣は「改めて再調査はしない」と突き放した。

財務省の調査では佐川局長の関与に関して「方向性を決定づけた」となっていたが、今回の赤木ファイルでは「指示があった」ことがわかったのだ。

麻生さんは安倍、菅政権を通じて長期にわたり財務大臣の地位にあり、やっぱり真実追及には政権交代が必要なのか。当事者の安倍前総理は体調不良で政権を放り出したが、今政界に復帰、3度目の出馬もうわさされている。こんなことまでやって政局に関与しようとしているのだ。

赤木ファイルは立派な行政文書、公文書の管理が問題になっていたが、赤木ファイルは保存されていた。これまで破棄することに関係者はできなかったのだ。

この案件にかあんする国会審議を見ても、野党の質問に安倍前総理、当事者の佐川元局長が答弁に立ち、財務大臣の麻生さんは他人ごとのようだった。側近には「安倍さんの問題だろう」と言っていたそうだ。自分の財務省の問題とは思っておなかったのか。

森友学園の籠池元理事長も国会の証人喚問で、安倍夫人の名前を出すとトントン拍子で計画が進んだという。

安倍政権は規制緩和で官僚の強固な岩盤にドリルで風穴を開けるとうそぶいていたが、私利私欲で友人に便宜を図ったのだ。その後の加計学園の 新獣医学部建設も同じだ。こちらはどうなっているのか。

これを機会に安倍前総理の政界復帰は止めなければならない。

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