2021年6月25日金曜日

脱炭素、2050年「実質ゼロ」:地球温暖化の原因のCO2人為説は正しいのか

 

世界の平均気温の観測値(黒い線)は気候予測の範囲の下限に。大気中のCO2濃度は増え続けているのに平均気温の上昇はここ15年間鈍っている  読売新聞2013.9.29

世界が地球温暖化対策で温室効果ガス排出のネット・ゼロ達成のため野心的で加速された努力に取り組むとG7首脳宣言で言う。2050年「実質ゼロ」、「脱炭素」を目指すと言うの 

しかし本当に出来るのか。「実質ゼロ」と言ってもこれまでの目標を達成できたとしても2/3に減るだけと言う。その削減計画も高すぎる目標で国益や競争力を削ぐ危険がある。トランプ大統領の自国産業のためにも「パリ協定」離脱は分からないことはない。 

先のG7では50年までにCO2排出ネット・ゼロ、COP26までに長期削減報告を提出、排出ゼロエネルギーの展開、石炭火力発電は21年末までに終わると言うのだ。 

わが国でも「骨太の方針」で成長選略として生産設備、生産工程の脱炭素化、洋上発電、水素ステーション、電気自動車の普及が挙げられている。 

「脱炭素」なんて、人間の存在も否定し、CO2による植物の光合成など自然環境をどう考えているのか。依然、専門家がCO2の有害性(?)を証明するために植物の栽培テストをやった結果、逆にCO2有用説の結果になったという報告をしていた。 

今、メデイアは温暖化により南方の植物、動物などが北上しているというし、海洋の水温が上がるために珊瑚が死滅、海流の流れが変わり漁獲も減っていると言う。氷河がとけ赤道付近の島国は水没する危険があるとも言う。

台風が巨大化、豪雨、積雪、夏の酷暑などの異常気象の頻度、規模が大きくなると地球温暖化のためと言う。 

しかし、一概に温暖化が悪いだけではない。いい事例もあるだろう。 

問題はCO2など温暖化原因物質のせいにするのは、分かりやすいが本当にそうなのか。科学的検証を置き去りに早急な国際的政治課題になったことも、地球温暖化対策が目標が先走りし成果が付いていっていない原因ではないか。CO2人為説と自然変動説が対立している。

IPCCの評価報告書にも問題があるらしい。第3次評価報告書での「ホッケースッティック曲線」は1970年以降に急激な気温上昇は人為的と評価していたが、それ以前にも急激な上昇が見られ、IPCCは「自然変動のため」と見解を訂正した。今はまったく使われていない。取り下げたようだ。 

よく利用されるのが、CO2濃度と平均気温の関係グラフだ。何故かトレンドが一致している。だからCO2が要因なんだと言うのだが、最近、CO2濃度は上昇しているが平均気温の上昇が鈍化している現象が出てきた。 

専門家は「ハイエイタス」と呼ばれる現象と言うが、温暖化を否定する証拠になると言う説と、小休止しているだけでそのうちに又上昇に転じるというCO2人為説論者は言う。 

しかし、IPCCも「小休止」の原因を火山噴火、太陽活動の低下、自然変動も考えられると言う。 

大気モデル、大気海洋結合モデルのあいまいさを指摘する専門家も多い。地球を覆う雲、水蒸気の効果は重要らしい。雲は太陽エネルギーの30%を吸収すると言う研究結果がある。 

過去にもCO2が2000ppmのときがあったが、平均気温は今とおなじレベルと言う。化石中の酸素同位体の研究から分かったらしい。 

自然変動説が勢いずく資料だ。自然変動説ではアラスカ大の赤祖父先生が有名だ。地球温暖化問題は気候学と言う基礎的学問で気候変動には自然変動と人類活動の部分があることが当たり前と言う。そして現在の温暖化の5/6は自然変動によるもの、1/6がCO2によるものと断定する。 

地球温暖化の要因が「自然変動」か、「CO2人為説」かはもう直ぐ結果が出るとも言う。知りたいところだ。

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2017.6.1掲載

トランプ大統領 「パリ協定離脱」:だったら人為説か自然変動説か追及したらどうかyamotojapan.blogspot.com/2017/06/blog-post_1.html



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