高知県黒潮町が建設した津波避難タワー テレビ朝日 2025.3.7 タモリステーションより |
3月9日の朝日新聞「南海トラフ事前避難67万人」は周辺県市町村の対応の難しさがよくわかるが、東京に住んでいる者にとっても他人事ではない。南海トラフ地震の前に首都直下地震もいいつ起きても不思議ではないのだ。
私の住んでいるマンションも1月末に総会があった。重要事項説明では震災後の管理会社の事後対応が詳細に記述されているが、災害発生時の対応は管理契約から除外されていることを組合員は知らないし、管理会社も特に説明しない。
理事長も「管理組合と管理会社では違った対応もある」と評論家的発言をし、「どんなことがあるのか」と聞いてきた。「理事会でしっかり議論したら」と答えたが、「住民の安全確認が大事ではないか」と答えた。
地域の自治会も住民の安全確認を謳っているがマンションなどでの安全確認は大変ならしい。
「我が家は大丈夫です」というメッセージは玄関ドアの取っ手にタオルを結ぶ方法が推奨されているのでそれに準じ、マンション内の住民の安全確認を急いだらどうかと提案した。
理事会がどう対応するのか分からない。マンション管理の適正化を推進するために自治体(大田区)の認定制度に対応したらどうかと提案したが、何を思ったのか民間の認定制度に登録することになった。安易な方法を選択したのかと問い詰めた。
処で、朝日新聞の記事によると南海トラフで「巨大地震警戒」が出た場合の対応に問題があるのは当然だ。避難民が多く避難場所の整備が追い付かない。
先日、テレビ朝日のタモリステーションでタモリさんたちが高知県黒潮町の状況を取材していた。ここは34mという津波が数分で押しよせる街だ。
避難タワー、トンネル状の津波避難シェルターが整備されている。早くて2035年に津波来襲が予測されている。それでも避難事業は大変なのだ。
最後に老女が言っていた。「私はいかない」と、高齢で足が悪いので行けないというのだ。